リアルモデル for 商社
森永商事株式会社 様

業種
食品
年商/従業員
年商56億円、従業員数54名
対象
本社
期間
4.5ヶ月

ポイント
  • 社内に情報システム部門はなく、プロジェクトメンバーは現業兼務の2名という体制しか組めなく不安であった。
  • ただ、プロジェクト開始から1~2ヶ月でプロトタイプ環境ができあがってしまい、それを実業務に照し合せて使えるかどうかを検証していく訳だが、この段階で極めて現実的なレベルで確認することができたため、確実に推進することができた。
  • このような確認を双方向で積み重ねるうちに、半信半疑からこれならいけるという確信に変わった。
  • 三井金属ユアソフト社は、問題定義に対してのレスポンスも早く、検討課題が置き去りにされてしまうこともなく進んだ。
  • 適用作業が4ヶ月で終わったのは、テンプレート方式のリアルモデルを採用したことが大きかったといえる。

関川 正博氏

森永製菓株式会社グループ事業企画部部長
〈森永商事株式会社取締役総務経理部長(当時)〉

日々の営業活動が利益に結びついているのか?得意先や製品別の粗利益をタイムリーに把握したい。森永商事では、リアルモデルを活用した新業務システムでこうした課題を解決した。取締役総務経理部長(当時)として推進した関川正博氏にそのメリットを語っていただいた。

SAPをビッグバン導入 要員は兼任でわずか2名

森永商事は、森永製菓グループ内で業務用製品分野を担う会社です。従業員は約50名、その半数以上が営業マンです。情報システムは90年代初めに導入したオフコンによるもので、データ処理を事後処理で何とかこなしているという状況で、情報活用というレベルには程遠い状態でした。一方でビジネスにはスピードが益々求められるようになってきていました。
そこで「正確なデータをベースに、情報を活用し、経営メンバーのみならず営業マンにも状況を伝えられる情報環境を構築し、同時に今まで手付かずの状態だった間接業務の効率化を図る」という明確な意図の元、2004年4月のカットオーバーを目標にその1年ほど前に「森永商事業務システム再構築プロジェクト」がスタートしました。
すでに森永製菓が導入していたSAPをグループ全体の情報基盤にすること、導入に際して森永製菓で実績のあるリアルモデルを使うことまでは順調に決まりました。それが2003年6月のことです。

日々のやり取りで実感したテンプレート方式のメリット

「森永商事業務システム再構築プロジェクト」とは具体的には、購買在庫管理、販売管理、財務会計管理を意味するいわばビッグバン導入です。
半面、不安もありました。社運をかけた再構築プロジェクトにもかかわらず、社内に情報システム部門はありませんし、導入のための要員は多くて2名、それも兼任というのが精一杯です。その上、テンプレートでどこまで実務に対応できるのかも不安でした。
数あるテンプレートの中から機能を取捨選択し効率的に組み立てるというリアルモデルの仕組み自体は理解できるのですが、人間が進める以上、不測の事態にも支障なく対応していかなければならないからです。しかしそんな心配はいずれも早い段階で杞憂に終わりました。
リアルモデルではプロジェクトがスタートすると、その1~2ヶ月後にはプロトタイプモデルができ上がります。それが実際に使えるかどうか検証するのですが、リアルモデルはこの段階で極めて現実的なレベルで確認できるのです。
こうしたステップを双方向で積み重ねるうちに、半信半疑からこれならいける、という確信に変わりました。問題定義に対してのレスポンスも早く、検討課題がそのままになってしまうということもなく進みました。
導入を担当した社員は兼務なだけに大変だったとは思いますが、リアルモデルだからこそ2人でも可能だったのだと思います。

研修にじっくり時間をかけ実効ある運用を実現

「森永商事業務システム再構築プロジェクト」はキックオフからカットオーバーまで9ヶ月半かけました。リアルモデルならその半分でも可能でしょうが、当社からお願いして、運用開始後即活用できるものにするために、研修期間を充実することにしたのです。
そこには当社ならではの事情があります。新システムの直接の利用メンバーは、札幌から福岡まで全国7拠点に散らばっている上に、各人の情報スキルはどちらかというと脆弱でした。このままの状態で新システムを導入してもうまく機能しないのは自明です。
対象者は平日は日常業務で多忙なため、休日を返上してもらい毎週2人づつマンツーマンで研修を実施しました。
新システムを機能させるためには、今までのように月末までにデータをインプットするのではなく、常に最新のデータのインプットが欠かせない、という意識改革も目的でした。余談ですが研修用のテキストは、独自に作成しました。
6月のキックオフ後、10月には適用作業がほぼ終わっていましたから5ヶ月を研修期間に充てることができました。2004年のカットオーバー後、新システムが順調に機能しているのは、テンプレート方式のリアルモデルを導入したことが大きかったといえます。
今後は、SCMなどを導入し、購買計画の前段階となる仕入計画までシステム化し、更に実効あるものにしたいと考えています。

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