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トップページ > プロジェクト追跡レポート > 総合研究所のアプローチ 要素技術 #03
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Project プロジェクト追跡レポート

ターゲットは「都市鉱山」。希少資源、Tantalumを回収せよ! Rare Metal Recycle Project

R&D アプローチ1 要素技術 ケータイ200台からわずか3グラム!不純物を除去し既存設備の活用策を探る

強みは有価金属を濃縮する「精製技術」
物理選別装置のある実験室で。
松崎健嗣(左)と拝生憲治(右)。

では、レアメタルリサイクルでの三井金属の強みとは何か。この質問に対し、拝生、松崎がともに強調するのは「精製技術」だ。三井金属では長年にわたり、多くの不純物を含む鉱石から有価金属を濃縮する製錬技術を蓄積してきた。さらにレアメタルのリサイクル分野でも、実際にコバルトを回収するリサイクルプラントが稼働。「蓄積された技術・ノウハウではどこにも負けない」と胸を張る。
とはいえ、対象成分や処理方法により難易度は違う。「とくに湿式処理で厄介なのが、ビーカーレベルで上手くいった方法をそのままスケールアップしても、反応機構が変わり大抵は上手くいかないこと。タンタルに関してはまだまだハードルがある」と松崎はいう。
一方、拝生も「ケータイからのレアメタル回収で課題となるのは採算性。効率的な抽出技術が開発できても、原料のマスの確保などの問題があり、未だ最終形のゴールは見えない」と証言する。効率的な回収・前処理方法については、今後行政との連携も必要だろう。
ともあれレアメタルリサイクル技術の確立は、産業競争力の強化にとどまらず、廃棄物の減量など、環境負荷を減らすという社会的使命をもっている。「要素技術開発」に関わる二人は「そのリサイクル方法の考案に携われるのは研究者冥利に尽きる」と目を輝かすのだ。

拝生憲治1992年入社 日本鉱業協会 出向中
「精製技術」がキーワード?

私がプロジェクトに参加したのはこの4月から。それまではベースメタルの精製に関する研究が主体でした。今回初めてレアメタルを扱うことになったのですが、ベースメタルで蓄積してきた「精製技術」がものすごく役立っています。リサイクルというのは前処理が大切で、そのまま炉で溶融すると取り出せるレアメタルが限られます。いままで捨てられていた資源を回収し、再利用する。携帯電話に含有するタンタルは希薄ですが、皆で知恵を絞り、なんとか事業化に結びつけたいですね。

松崎健嗣2000年入社 総合研究所 研究センター 主任研究員
タンタルコンデンサがパッと一目で

難易度と処理コストの観点から、最適なリサイクル方法を考える。これが研究者として一番面白い部分ですね。酸で溶かしたり、炉で焼いたり。いろいろ手法はあるのですが、その中でも、最も効果的で低コストの方法を組み合わせてプロセスの設計を考えます。最近では、基板に搭載されている様々な種類の部品の中から、見た瞬間にタンタルコンデンサだけパッと浮き出て見えるようになった(笑)。これまでも国家プロジェクトに関わってきました。この面ではいろいろな技術者、研究者と交流できて、いい刺激になっています。

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