


福岡県のレアメタルリサイクルプロジェクトでは、3大学16企業7機関が参加した産学官連絡会議を設置し、リサイクルシステムの事業化を検討するための意見交換・情報交換を行っている。リサイクルシステムの事業化には、(1)廃製品の回収→(2)前処理(分離・選別など)→(3)レアメタル抽出→(4)製品化、というシステム確立が必須条件。そのため個別に調査・研究を進めながら、プロジェクト全体の調整を図っていくことになる。
三井金属としては当然、ビジネスとして事業化の観点から連絡会議で意見を述べていくが、当面はタンタルの抽出と製品化に注力。すでに「物理選別には見込みが立っており」(技術開発室・尾形純和主査)、今後とも「総研の開発チームと協力しながら製造工程のレベルアップを図っていく」(製造二課・榎本精照課長)のが、三池レアメタル工場としての基本方針だ。
「リサイクルというのは、結局、鉱山資源開発とのコスト競争。製造現場としては天然資源に太刀打ちできる、低コストのプロセス技術を磨いていくしかない。そこがまた技術者としては面白いところなんですね」(堂本工場長)
<R&D/総合研究所>でも触れたが、2008年末にオーストラリアのタンタル鉱山が休止した。さらに09年に入り急激な需要減により、カナダとモザンビークの鉱山も生産を休止した。一方で国内需要は回復しつつあり、三池工場に寄せられる期待は高まるばかりだ。