


「午前中は霞が関の資源エネルギー庁で打ち合わせ、午後からは福岡県とコンサルを交えての会合。そして明日は日本鉱業会での再資源化部会。いずれもテーマはレアメタル回収。席を温める暇もありませんよ」と笑うのは、太田洋文営業担当部長(環境・リサイクル事業部)。彼は同時に三井金属リサイクル株式会社(以下MKR)の海外営業部長を兼務。主にマーケットインの立場からレアメタルリサイクルに取り組んでいる。
「エネルギー庁や福岡県との打ち合わせは、当社の総研と三池レアメタル工場が関わる小型家電からのレアメタル回収モデル事業に関するもの。営業担当としてMKRでの原料調達の現状を踏まえながら、事業化調査をサポートしているのです」
MKRというのは三井金属の100%子会社。商社機能に特化し、全国各地のリサイクル回収業者とネットワークを構築。そこで調達した使用済みバッテリーや情報機器系基板、家電系基板などの“原料”を、全国7カ所の製錬所・処理施設へ納入するのを主な業務としている。
また近年は海外、とくにアジア地域からの原料調達も積極展開。「月に二回ほど海外出張し、海外の日系メーカーや現地処理業者のネットワーク化を進めている」と太田は説明する。そうした商社活動を通してMKRがつかんだ市場情報は、環境・リサイクル事業部へ直結。「市場にはいまこんな廃棄材料が出始めた。製錬所でそれに対応したリサイクル処理工程がつくれないか」といった形で、新たなビジネスモデルの提案をすることも多い。