数々の経験を経て、自分なりの方向性を提示することが面白くなった。入社8年目は、自分にしかできない仕事を追求し続ける成長期。

電子機器の回路などに使われる銅箔を製造する事業部で、製造方法や設備の改良・改善に取り組んでいます。電子機器は日進月歩で進化し、最新の銅箔には数ミクロンオーダーの薄さと、安定した品質が求められます。その要求に応えるために、銅箔を製造する電槽の改良プロジェクトが進んでおり、私はなんと配属1年目からその主担当を任されています。


銅箔の製造には、銅をプレスして薄く延ばす方法と、銅溶液を満たした電槽に巨大なローラーを入れて回転させ、電気分解でローラー上に銅膜を連続形成する方法があります。上尾工場は後者の方式で数十年の製造実績があり、古くなった電槽の改修の際は、これまで使い勝手が悪かった部分など、可能な限りの改良を加えています。
けれど、これが一筋縄ではいかないのです。槽内の反応は非常に繊細で、ローラーをセットする位置によっても、銅膜の生成状況が大きく変わります。そのノウハウについていかに標準化して自動制御化するかが重要となってきます。現場に足を運んでは大先輩たちに話を聞き、機械に触れ、設備の図面とにらめっこして、頭を悩ます毎日です。


もうひとつ、主担当として取り組んでいるのが、製造工程から出る排水処理設備の整備です。排水に含まれる銅を効率よく取り除くため、過去に使われていた脱水装置の整備・再稼働に挑んでいます。私は当初、「メーカーに発注すれば何とかなるだろう」と簡単に考えていました。しかし打ち合わせてみると、すでに製造中止になった部品や修理困難な箇所などが続々と出てきて、途方に暮れてしまいました。指導員の先輩にヒントをもらい、なんとか乗り切ることができましたが、「ひとつの設備を形にするのって、なんて大変なのだろう」と痛感しました。


困ったときや迷ったときに、嫌な顔ひとつせずに教えてくれる先輩だらけなのが、この会社の魅力だと思います。まずはできる限りの知識を先輩たちから吸収し、いつかそこに自分なりの発想を加え、提示できる技術者になることが、私の目標です。

Mon 脱水装置の最終調整に向けた試験
Tue 脱水装置の最終調整に向けた試験
Wed 脱水装置の最終調整に向けた試験を、3日連続で実施
Thu 試験結果を受けてメーカーと打ち合わせ。レポートをまとめる
Fri 疑問点を確認するために、現場でベテラン社員にヒアリング