銅箔

田代 美智
2011年入社 理工学研究科 工学化学専攻 修了
【これまでのキャリア】

入社後、銅箔事業部 商品企画室に配属。スマートフォンなどの電子機器に使われるフレキシブルプリント配線板用銅箔の開発に従事。

「ここに不具合がありますよ」――。入社1年目、製造工程での実習時。現場スタッフの方が指し示す一点……何度、眼を凝らして見ても違いがわからない。その微細な不良も見逃さない熟練のワザに驚嘆したものです。開発者として営業企画室に配属され、改めて認識しているのが、この製造現場の力です。銅箔事業部では、スマートフォンなどのワールドワイドに広がりを見せるモバイル機器向け等に、高機能銅箔を開発・製造しています。そこで要求される品質レベルは高く、要求される機能は、多岐にわたります。私が現在開発中のフレキシブルプリント配線板(FPC)の電解銅箔でも、求められる特性は高度かつ多様です。そこで不可欠なのが、現場との緻密なコミュニケーションです。いくらレシピ(開発案)が良くても、量産できなければ意味がありません。サンプル作成のたびに、アイデアをもらい、一つずつレシピを磨きこんでいきます。「ここはこうしたらいいんじゃない」。親身な一声がうれしいですね。


開発には大きく二つのアプローチがあります。最先端の電子機器への採用に向けた製品と、これから創出される市場に関する案件です。新人の私はおもに前者の案件を担当しており、つい最近も海外のお客様と打ち合わせをしました。モバイル機器の高機能化は急速に進んでおり、新技術の適用は待ったなしの状況です。ますます高機能化・薄化するスマートフォンの要求に応えるため、銅箔の機能はどうあるべきか。お客様との間で、ニーズにあった開発品を提出し、お客様との“キャッチボール”を繰り返していくうちに、次第に新製品のカタチが見えてきます。したがって、国内外を問わずスピーディに対応して愚直に製品開発を行うことを心がけています。この積み重ねでいずれは、自分が手がけた製品を一つでも世に出したいと日々仕事に取り組んでいます。


やはり仕事の一番の手応えは、自分が手がけた製品が世に出ることでしょうね。お客様から製品のニーズを聞きだし、銅箔製造のレシピに落とし込んでいきます。私たちは、既存技術の応用により、短いタイムテーブルでの市場投入が期待されているため、レシピからサンプル作成、試験評価のサイクルでも、スピーディさが求められます。よって、営業・品質評価・製造と綿密に連絡を取り合いながら、製造プロセス面での制約なども含め、各工程の特長をよく確認することが大切です。こうしたモノづくりの全体感を持ててはじめて、お客様の要求に答えられる製品を提供できるのだと思います。現在、私の開発案件は、順調に進行中。私が手がけた製品が世界中で使われる。そんな日が近いかもしれません。


【田代 美智の1日】

朝一番のミーティングでスタート。
皆で製造条件を合わせ込みます。

出社後、製造現場でミーティング
実施する試験の条件を説明し、引き継ぎを念入りに行う
試験開始
事前に作成した条件で製造を行い、製品状態を確認
昼食
午前中に作成したサンプルの評価
合成条件の違いにより、想定外の現象が起こることもある
試験のまとめ
進捗状況を報告する開発会議に備え、評価データを揃える
退社
週1回のバスケット部の練習

広い庭に一軒家を建てること。そこでバスケット仲間と楽しくバーベキューがしたい。