触媒

大島 亮一
2010年入社 理工学研究科 物質生命工学専攻 修了
【これまでのキャリア】

入社後、触媒事業部 開発部に配属。「Pd触媒の新規キャリア材の開発」をテーマに実習に取り組む。2年目、二輪触媒の開発チームへ異動。グローバル機種向け二輪触媒の新製品開発のプロジェクトに参加。4年目、チームが開発した新製品の量産移管のため海外工場に初めて出張。

新興国では、排ガス規制の法整備が経済発展に追いついておらず、二輪車に排ガスを浄化する「触媒」が搭載されていない国や地域もまだまだあります。世界的に環境規制がさらに厳しくなるであろう将来、触媒の需要はますます見込まれます。
触媒は一度取り付けたら交換するものではありませんから、何万キロ走っても機能の低下は許されません。また、触媒の性能が各国の規制にミートするか測定したり、有害物質の成分それぞれに効く材料を調査したりと、検討すべき要件は多岐にわたります。さらに自動車メーカーが、開発フェーズから量産フェーズまで至る期間は3年。当然、触媒の開発期間はタイトになります。


私は現在、二輪用排ガス触媒の開発を担当しています。基礎研究も行っていますが、メインは新製品を世界に送り出すための開発業務です。新製品開発は新規材料の検討、更なる機能性の向上、コスト、競合の動向など様々なことを検討する必要があり、製品の上市までは決して平坦な道のりではありません。また、期日も決まっているため毎日忙しい!新製品の採用が決まり、自分が開発した触媒が世界中のバイクに搭載される日を夢見て、奮闘中の日々です。
幅広い製品を手掛けている三井金属では、各事業所の評価装置が充実しています。特に研究所は、評価、解析、分析ができる装置、最新設備がラインナップされています。触媒事業部も詳細は企業秘密ですが、かなり充実した評価設備、解析装置が揃っています。 また、社外のセミナー、学会等へ積極的に参加できるなど、専門知識を身に付けられる環境も整っていますし、入社1年目からも、やりたいと手を挙げればどんどん任せてもらえる風土です。


入社2年目の時、試作品提案、仕様決定、量産移管という新製品開発の一連の業務に携わりました。発足から2年かけて試作品を何度も何度も提案し、ようやく仕様が決定。そこから喜びに長く浸る時間はありません。二輪の排ガス触媒のほとんどが製造されている海外工場へ、開発担当者の私自身が出張し、量産移管業務を行うことに。それまで小スケールでのモノづくりしかしたことがなかったため、初めての海外工場での大スケールの最初のトライは失敗。フローの見直しで製造できるまでになりましたが、量産移管には相当の苦労がありました。この時、これまで接点のあまりなかった製造部、海外拠点の方々との仕事を通じ、自分自身の仕事の幅が広がり、とてもよい経験になりました。この経験を今後の新製品開発にぜひ活かしたいと思います。


【大島 亮一の1週間】

休日は専ら、育児に専念しております。

月曜日 先週立てた試験計画書を基に試験を推進。メインはモノづくり。基礎物性の評価がある場合は、分析依頼書を作成し、サンプルを提出。複数の試験を掛け持つ。
火曜日 モノづくりの続き。完成した試験品の加速耐久試験を実施(触媒をわざと劣化させる工程)。
水曜日 試験品(耐久品を含む)が完成すると、浄化性能評価を実施。模擬排ガスによる試験や、実際のバイクに触媒を搭載しての浄化性能評価。
木曜日 引き続き、浄化性能評価。評価結果がでてきたらデータまとめ。
お客様先への外勤。これまでの試験結果についての報告や次期試作品の提案などプレゼンを実施。
金曜日 チームミーティングを実施。他メンバーの進捗状況や、自分の試験の進捗、結果を報告。次の改良試験の計画書を立案。月に一回程度はチームで飲みに行き、がっつり食べる焼肉もしばしば。
土曜日 子どもと遊んだり、買い物に行ったりと家族サービスがメイン。時には、料理を作ったりもします。スポーツクラブで泳いだり、ホットヨガをして身体をリフレッシュ。夜は晩酌をしてゆっくりご飯を食べます。
日曜日 家族サービスメイン。夕方になってくると、明日のことが頭をよぎり、ちょっと気分が落ち込みます・・・(社会人にはよくある事象です)

世界中の四輪車、二輪車に三井金属の触媒を載せ、世界中の空気をキレイにしたい!!