奥飛騨だより

足湯めぐり(2009.12月号)

2009年12月号

今年は11月3日に飛騨地方でも初雪が降りました。昨年度は11月19日でしたから、それと比べるとずいぶん早いですね。初雪以降は暖かい日が続きましたが、12月に入り、いよいよ本格的に冷え込みつつあります。さて、今月はこんな寒い季節にうれしい奥飛騨温泉郷の足湯をご紹介します。

奥飛騨温泉郷は、大きく5つに分けられる温泉地区の総称です。各温泉地区ではそれぞれ独自の街並みや風情、温泉を楽しむことができます。これらは隣接しているため、1ヶ所に留まるだけでなく気軽に様々な温泉をはしごできるのも大きな魅力といえます。こちらの写真は栃尾温泉にある【蛍の湯】という足湯です。近くにはイワナ・アユ釣りとしても有名な蒲田川が流れています。夏は魚釣りで疲れた時の休憩に、冬は冷やされた足を暖めるのに大変重宝されています。

次は栃尾温泉から北へ5キロ程進んだところにある中尾温泉【足洗いの湯】です。ドーナツのような形の温泉場で、1周は15メートルほど。歩いて楽しめる足湯として人気です。足湯の底には突起のある石が敷き詰められており、足つぼを実に効果的に刺激してくれます。また、場所によって温かさが異なるので自分好みのお湯加減を楽しむことも。そしてなんといっても、こちらの写真のように北アルプスの山々を望みつつ足湯を楽しめるのが一番の魅力でしょうね。

今度は、先月ご紹介した新穂高ロープウェイのしらかば平駅近くにある足湯です。ロープウェイ乗り場近くということもあり、多くの観光客で賑わっていました。周辺には、本格的なハイキングが楽しめる新穂高ハイキングコースや、冬場にはスノーシューによる雪上散歩を体験できる自然散策道が整備されています。歩き疲れた時にはちょうどいい足湯ですね。ビジターセンター内には大画面で北アルプスの四季を体験できるアルペンシアターという施設もあります。

夏場も楽しめますが、なんといっても冬場の方が足湯はありがたいですね。というわけで、今月は3ヶ所の足湯をご紹介致しました。その他にも奥飛騨温泉郷には10ヶ所近くの足湯があるそうです。各地区の温泉地をめぐりながら、足湯めぐりをされるのも興味深いですね。飛騨地方へ来る予定がある方は、タオルと靴下をお忘れなく。この写真のように、雪はすぐそこまでせまっています。今冬は何回除雪作業が必要になるのでしょうか。

早いもので今年も残すところあと1ヶ月になりましたね。やり残した事はないでしょうか。今年の事は今年中に終わらせられるといいですね。それでは、皆様よいお年をお迎えください。

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