奥飛騨だより

「リスの森」 飛騨山野草自然庭園

2013年12月号

 紅葉が広がる山々も、日によっては高所に積雪の白色が混ざる事が多くなって来ました。
飛騨はいつ積雪となってもおかしくない寒い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は冷たい風の中でも可愛い動物の温もりを感じる事の出来る場所、飛騨高山にあります「リスの森」をご紹介します。
この「リスの森(飛騨山野草自然庭園)」は、地元の人も意外と行った事のない穴場です。
今回の取材にあたり、改めて周りの人に聞いてみましたが、知ってはいても行ったことのある人は殆どいませんでした。
国道41号(高山バイパス)の「西之一色町南」交差点を山側に向かって曲がり、あとは道沿いに延々と上がって行けば到着です。
(途中に「ホテルアソシア高山リゾート」があるので、カーナビ等で直接目的地指定が出来ない場合はそちらを目指して下さい)

 「リスの森」とは、簡単に言えば「放し飼いになっているリスとふれ合える」施設です。
外観は写真の通りちょっとした温室庭園のような雰囲気です、巣箱の様なものが沢山設置されているのが気になります。

施設の外観

施設の外観

施設内の風景

施設内の風景

 さっそく中に入ってみますと、2種類のリスが走り回っていました。
リスと言われて頭に思い浮かべる普通のリス(シマリス)と少し大き目のリス(エゾリス)です。
エゾリスというのはあまり見たことのないリスですが、名前の通り北海道が主な生息地だそうです。

美女街道

シマリス

美女街道ののどかな風景

エゾリス

 放し飼いなので、リスと直接触れ合うことが出来るのですが、お勧めはリス達のおなかがすいている午前中に来てもらう事だそうです。
(午後からは、リス達もおなかがいっぱいになるらしく、そうなるとあまり人と遊んでくれなくなるそうです)

シマリスくれくれ

シマリスくれくれ

エゾリスくれくれ

エゾリスくれくれ

 リスたちはとても人に慣れているらしく、エサを乗せた手に乗ってきたり、服をよじ登って肩に乗ってきたりもします。
せっかくですので、リス達と戯れる前提で、少しぐらい汚れてもよい恰好にカメラ持参で行かれる事をお勧めします。
可愛いリス達とのスキンシップはかなり癒されます。
お子さんだけでなく、お父さん・お母さんの日頃の疲れもリス達が癒してくれると思いますよ。

手乗りリス

手乗りリス

膝の上リス

膝の上リス

 性格なのか、おなかのふくれ具合なのかは分かりませんが、エサをもらったら一目散に距離をおいて地面に埋めようとする子もいれば、その場で一心不乱に食べ続ける子もいます。
特にクルミは大好物なのか、器用に割って中の実を食べる時は、もう周りが見えていない状態のようでした。

クルミ割りリス

クルミ割りリス

お土産屋さんもリスだらけ

お土産屋さんもリスだらけ

 入場料は大人780円、子供380円です。
リスのエサ(1袋100円)も忘れずに買って下さい。(中に入ってからでも購入可能です)
残念ながら、エサでつる以外にリス達とお友達になる手段はなさそうでした・・・


 知名度は高くないですが、ファミリーにもカップルにもお勧めの楽しい場所だと思います。
降雪時期は残念ながら休館となる様ですが、それ以外の季節に高山まで足を運ばれる折には、もう少し足をのばしリス達に癒されてみるのはどうでしょうか。
その場合は、なるだけ汚れてもよい恰好で午前中に行かれる事をお勧めします。


リスの森・飛騨山野草自然庭園
岐阜県高山市松倉町2351番地7
TEL:0577-33-9232


営業期間
開館 : 9:00~17:00
休館日: 月 (祝日の場合は営業)
冬季は休館 : 12月16日~3月14日
※念の為休館日等は直接お問い合わせ下さい

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