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PROJECT STORY 03

ICTガバナンス運用の
仕組みの導入が、
三井金属グループを
さらに強化していく

システムで実現する、多様な働き方

MEMBER

  • H.O.

    H.O. データセンター
    ICTガバナンスチーム

  • M.N.

    M.N. データセンター
    ICTガバナンスチーム

  • N.S.

    N.S. データセンター
    ICTガバナンスチーム

CHAPTER 01プロジェクト発足

永続的な企業存続には欠かせない、ICTガバナンスの統制

ICTガバナンスにおける一定のルールが存在している一方で、そのルールが国内拠点を中心として展開されてきたものであり、海外拠点までは十分に浸透していなかったり、さらには各事業所によって使用しているツールやシステムが異なっていたりと、ICTガバナンスの統制が取れていないことに課題を抱えていた三井金属グループ。それらを、Microsoft365、Boxなどのシステムを導入・活用することによって、全世界のユーザーが、同じルールとシステムのもとで情報交換・共有できるようにするというプロジェクトを担ってきたのが、三井金属ユアソフトのICTガバナンスチームです。働き方改革やテレワークの広がりによってより意義が増しているという同プロジェクトにおいて、プロジェクトリーダーを務めているH.O.、そしてチームメンバーであるM.N.、N.S.の三名に集まってもらい、話を聞きました。

まずは、今回のプロジェクトへのアサインが決まった時の
率直なご感想からお聞かせください。

H.O. 私が当プロジェクトにリーダーとして携わることが決まった当初は、世の中的にもクラウドサービスがまだまだ黎明期でした。いわゆるオンプレミスの社内システムメインで携わってきたところから、新たなクラウドの領域に挑戦できるというのは、率直にワクワクしましたね。Microsoftをはじめとする大企業と直接やりとりをしながら情報収集を行い、真っ先に最新の製品や技術に触れられる体験というのはなかなかできることではないと思うので、特に楽しみが大きかったです。

M.N. 私も同様に、ICTガバナンスチームの一員として、新しい技術に触れられることをとても楽しみにしていましたね。その一方で、クラウドによるサービスを、三井金属グループの世界各地の事業所にグローバル展開する必要があるというところには、不安も感じていました。実際のやりとりにおいては、各ベンダーの通訳さんなどを通してコミュニケーションを取っていく中で、少しずつ不安を解消していった形です。

N.S. 私は三井金属ユアソフトに入社したタイミングですぐにICTガバナンスチームへの配属となったので、当時は「自分のスキルでちゃんと仕事ができるかな」という不安と、「どんなことができるのだろう」という期待が入り混じったような感覚でした。とはいえ、周りには豊富な知識や経験を持った先輩方が数多くいましたので、わからないことなどはすぐに相談するなどして、一つ一つの業務をこなしていくことができました。

皆さんが、今回のプロジェクトの中で担った役割についても教えてください。

H.O. 当初と現在とでは役回りがだいぶ異なるのですが、プロジェクトが始まったばかりの頃は、海外拠点に自ら足を運び、環境調査や説明会を実施したり、メーカーのやりとりを率先して行ったりして、具体的なシステムの導入手法の確立と実際の導入を先頭に立って実施してきました。現在では、だいぶメンバーたちが育ってきたこともあり、メンバーに道筋を立てて動いてもらうよう指示を出したり、細かな相談や意見を聞いたりといった役割がメインになっています。加えて、Microsoft365やBox以外の新たなサービスを見つけ、導入の企画をする作業なども行っています。

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M.N. 私は新たなサービスを導入するにあたっての三井金属へのご提案であったり、実際に導入が決まった後の導入作業であったりを主に担当してきました。特に心掛けていたのは、お客様としっかりとやりとりをしながら、進捗を確認・サポートすること。特にコンテンツマネジメントサービスBoxの導入においては、既存のファイルサーバーのデータを全て移行する必要があったため、納期に対して遅延が起こらないよう、数ヶ月間の期間、しっかり伴走するようにしていました。

N.S. 私は主に、Microsoft365の導入手法の確立や、導入の案内、加えて実際の導入に関するサポート業務などをメインに担当してきました。導入に当たっては、各工程をできる限り自動化できないかを常に検討しています。例えば、現在のMicrosoft365の導入状況を瞬時にレポートできるツールの開発や、一つのプログラムを走らせることで導入時の処理を自動化するシステムの開発などもその一環です。Microsoft自体が世界中で使われているシステムになりますので、日頃からSNSなどを見て、自社のシステムや提案内容に活かせる情報はないかをチェックするようにしています。

CHAPTER 02立ちはだかった壁

万人に受け入れられる導入手法をいかに確立するのか

今回のプロジェクトの対象となっているのは、国内外にある三井金属グループの事業所と、そこで働く約7000名ものユーザーたち。一つの事業所に対して適切なシステム導入の手法を導き出せたとしても、それが他の事業所で多大な手間を要してしまう手法であれば、ICTガバナンスによる統制はその意味を成さなくなってしまいます。言語も利用環境も異なる中で、全てのユーザーが同じ手順で、同じシステムの導入を実現できる手法をいかに確立するか。さらには、マニュアルや手順書を整備して、いかに混乱なくユーザーたちに案内するのか──。そもそものMicrosoft365導入の前例自体が世の中に少なかった中で、プロジェクトメンバーたちはどのようにその壁に立ち向かったのでしょうか。

今回のプロジェクトで特に大変だったことや、
立ちはだかった壁はなんでしたか?

H.O. Microsoft365の導入をしようとなったタイミングは、世の中的にまだまだ同システムの導入事例が無い時代でした。そのため参考になる文献を読み漁ったり、周りの有識者たちに相談しながら、とにかく実機によるトライアンドエラーを繰り返していったというのが正直なところです。ICTガバナンスの運用の仕組みを導入することで、セキュリティ面の向上や業務効率化を実現するというゴールはあっても、そこにたどり着くための道筋が見いだせないという状況はとにかく大変でした。加えて、三井金属グループとして多種多様な事業および事業所を有しているため、導入パターンが多く、最適な方法を導き出すことが困難を極めたことも、とても印象に残っています。

M.N. 当時は、三井金属グループ内の各拠点が、それぞれ独自にシステムを導入しており、ネットワーク環境も、メール環境もバラバラだったのです。一番大きな認証の仕組みさえ、拠点によって使用の有無が分かれていました。だからこそまず取り組んだのは、各拠点にヒアリングをしていき、「今どういうシステムを、どういう目的で使っているか」を明確にしていくこと。各ベンダーや社内での検討を繰り返しながら、一つ一つの壁を乗り越えていきました。今思えば、三井金属ユアソフトならではのチームワークがあったからこそ、クリアできたのではないかと感じています。

N.S. 私が入社し、ICTガバナンスチームに配属となったすぐ後は、世の中的にコロナウイルスが蔓延してきた状況でもありました。そんな中で、まだ顔を合わせたこともない各拠点の担当者の方に、「これをやってほしい」と伝えるのはとても難しかった。だからこそ私が取り組んできたのは、担当者の方とコミュニケーションを取りやすくすることです。ビジネスライクな話ややりとりだけでなく、何気ない雑談などもできる限りするようにして、気軽に話をできる関係づくりに努めてきました。こういった関係づくりは、いい意味で今日の仕事にもつながっているように感じています。

壁を乗り越え、今回のプロジェクトを通じて得た経験や技術を、
今後どのように活かしたいと考えていますか?

H.O. 何よりも、ユーザー目線で物事を考える思考が身についたと感じています。というのも、プロジェクトが始まった当初は、自分が頑張って手順書やマニュアル、導入手法などを作り上げたとしても、それが相手に受け入れられないということがよくありました。今現在も進行中の当プロジェクトですが、今後作っていく資料やサービスについては、よりユーザー目線で、「どうしたら導入しやすくなるか」「ユーザーが混乱せずに導入できるか」を考えながら作り上げていきたいと強く感じています。

M.N. 新しい技術に触れていくことはもちろん楽しさもありますが、壁にぶつかった時には、それに対してしっかり調査して対策を練る必要があるのだなと痛感しました。今後同じような壁にぶつかった時に、これまでの経験を活かしつつ解決に導ける自信がついたことは、まずは何よりの成長だと感じています。また、シンプルに知識が増えたことによって、見えてくる世界も広がりました。その分、経験のない壁にぶつかった時のための引き出しも、自然と増えているのかなという感覚です。

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N.S. クラウドのシステム、特にMicrosoft365は膨大なシステムだからこそ、ユーザーにとってはまだまだ使いにくさを感じるポイントも多くあるのだなということを改めて知ることができました。ユーザーが不安や疑問を感じるポイントに対して、自分なりに「こういう使い方がいいんじゃないか」「こういう提案をすればわかりやすく伝わるんじゃないか」といろいろ模索できたことは、今回壁にぶつかったからこそ経験できたことであり、成長にもつながった部分であるように感じています。

CHAPTER 03無事リリース、各所からの反響

目に見えない“成果”によって、
三井金属グループに確かな貢献をし続ける

「当プロジェクトの成果は、単純に目に見えて評価されるものではありません。ですが世の中には、セキュリティの事故が原因で問題になってしまっている企業も数多くあるのです。それこそ、企業活動ができない状況に陥ってしまっている企業も。そういった意味で、三井金属グループのセキュリティや安全性を担保する役割を担っている当プロジェクトには、改めて大きな意義があると思っています」と語る、プロジェクトリーダーのH.O.。三井金属グループのICT化やDXが推し進められている最中での、“目に見えざる確かな貢献”が、そこにはあるのです。最後に、このプロジェクトを通じて感じた三井金属ユアソフトの強み、そして今後挑戦していきたいことなどを、3人に聞いてみました。

今回のプロジェクトを通じて、皆さんが感じた
三井金属ユアソフトの強みを教えてください。

H.O. このプロジェクトは数名のチームで推し進めているものになりますが、そもそもこれだけの少数精鋭で、約7000名規模にもなるサービス・システムの導入を実現できているというのは、三井金属ユアソフトならではだと思っています。そこにあるのは、一人ひとりのメンバーの粘り強さであり、そして協力会社のサポートに他なりません。加えて、限られた予算の中で実現できているというのも、三井金属ユアソフトの技術力があってこそだと感じています。

M.N. H.O.さんと同じく、予算に対するクオリティや実現性の高さは強く感じています。加えて、以前より三井金属のICTの中核を担ってきた存在である三井金属ユアソフトだからこそ、そもそも各事業所との信頼関係が構築されており、各プロジェクトを進行するにあたってもスムーズに進めることができている点も強みだと思っています。イチからベンダーが導入をする場合に、同じレベルでスムーズに進行するのはおそらく難しいはずです。

N.S. 私は、前職では社外から企業様にIT支援をする立場だったので、その時と比較すればするほどに、今のような継続的に支援をしていける立場・ポジションというのは強みであり、やりがいでもあると感じています。また、ユーザーの利益になることを継続的に考えることができ、また実施することができるだけでなく、SAPなどを始めとする会社全体のサービスを踏まえてユーザーに最適解を提示できることも、三井金属ユアソフトの大きな強みではないでしょうか。

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最後に、これから皆さんが三井金属ユアソフトで
挑戦していきたいことを教えてください。

H.O. 今は新しい技術がどんどん出てくる時代なので、それらを常にチェックし理解して、事業活動で活かせるようになっていきたいです。特にDX領域については、活用できるサービスが多く登場してくるはずなので、それらを三井金属グループに展開していく先導者として活躍できたらと考えています。また、人間的には、グローバルで活躍できるような視点や物事の考え方、言語などを学んでいきたいですね。

M.N. 現在携わっているシステムやサービスだけでも、改善できるところは多くあると思っています。それらを改善するために、最新のIT技術を学び、ぜひこれからの活動に活かしていきたいです。三井金属ユアソフトは社風としても常に新しいものを積極的に導入していこうという考えを持っているので、こういった自身の希望も叶えていきやすいだろうと期待しています。

N.S. これから先は、単にサービスを提供するだけでなく、ユーザーのITに関するスキルを高める役割というのも担えるようになりたいと思っています。その結果として、ユーザーの方々に最新のITを使いこなしていただいて、より良い業務を行っていただけるようになれば、きっとこれまで以上の事業成長にもつながっていくはずです。そういったITスキルの向上を今後引っ張っていく存在として、自分自身も成長していけたらと考えています。

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