事業内容 産業廃棄物処理事業 (熔錬工場)
物を捨てるというマイナス思考を
再利用というプラス思考へ
変換いたします。
わたしたちは三池地区で100年以上製錬事業を続けてきました。この長い歴史の中で培い進化した亜鉛製錬の技術と知恵を活かし、様々なものを原料として処理し製品にリサイクルすることで循環型社会の実現に貢献しています。
産業廃棄物処理業事業(熔錬工場)
資源は限りあるもの。でも形を変えて再利用すれば、その用途は無限にひろがります。今、三池製錬の誇るユニークな熔鉱炉が、物を捨てるというマイナス思考を再利用というプラス思考へ…。明日の地球を守ることこそが今を生きる私達の義務と考えています。
MFプロセス -三井式亜鉛半溶鉱炉- の概要
三井金属鉱業株式会社では、三池製錬所(現三池製錬株式会社)において、永年培った亜鉛製錬鉱滓処理の技術を活かした三井独自の亜鉛半溶鉱炉であるMFプロセス(MITSUI FURNACE PROCESS)を開発し、1965年に操業を開始しました。
現在では、製鋼煙灰を主体とする有害産業廃棄物(鉱滓)の処理を行い、粗酸化亜鉛と、マット及びスラグを生産しています。産業廃棄物処理による環境保護と資源リサイクルの社会的要求に対し、三井のMFプロセスはその優れた技術でお応えします。

前処理
製鋼煙灰などの原料と、還元剤となる石炭、およびバインダーを混合、乾燥させます。その後、製団工程で球状に加工し、製団鉱としてMF炉に供用します。
MF炉
製団鉱はMF炉内の熔錬ゾーンに投入します。熔錬ゾーンでは、羽口より予熱空気が吹込まれ、亜鉛や鉛が還元揮発されます。溶融物はセトラーに抜出され、マットとスラグに分離されます。
排ガス処理
排ガスはボイラー、ガスクーラーで冷却後、2段バッグフィルターに送られ、揮発した亜鉛分は粗酸化亜鉛として回収されます。
環境対策
排ガス中のダイオキシン類は、MF炉内での分解及び活性炭吸着により回収し、また水銀は回収塔で回収しています。排水も種々の処理を通し、環境対策には万全を期しております。
処理対象物
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主な処理対象物
- ・ばいじん(特別管理産業廃棄物・特別管理一般廃棄物を含む)
- ・汚泥(特別管理産業廃棄物を含む)
- ・鉱さい
- ・ガラスくず
- ・金属くず
- ・廃酸(特別管理産業廃棄物を含む)
- 産業廃棄物処分業の許可内容についての詳細は こちら
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産業廃棄物の処理実績等については
こちら(産廃情報ネット)
ばいじん
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製鋼煙灰(電気炉ダスト)
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焼却飛灰・溶融飛灰・集塵ダスト等
汚泥
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工程汚泥・廃液汚泥・塗膜くず等
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低濃度PCB汚染物
塗膜くず等
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ガラスくず
廃レンズ・液晶ガラスブラウン管ガラス(鉛含有)等
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金属くず
廃乾電池等
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廃酸
廃塩酸等
特徴
幅広い適用
製鋼煙灰に限らず、溶融飛灰・汚泥・スラッジの滓類等、広範囲の原料処理に適用できます。(塊、粉、水分の有無等、様々な形状に対応致します。)また、可燃性廃棄物のリサイクル処理も可能です。
サーマルリサイクル
効率の高い廃熱ボイラーを設置しており、蒸気を発生させて自家発電に利用しています。 また、蒸気を近隣の企業にパイプライン輸送し売却しています。
船舶による廃棄物運搬
三池製錬では、直接の陸送が困難な遠方地(関東・東北等)の廃棄物についても、新潟港・横浜港にある拠点に集約、船舶にて運搬し受入れを行っております。(沖縄県についても船便での受け入れ実績あり)

製品
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粗酸化亜鉛
亜鉛+鉛で80%程度に濃縮
(脱ハロゲンして亜鉛製錬所へ) -
スラグ
酸化鉄や珪石の化合物
(セメント原料) -
MFマット
銅や貴金属などを含有した硫化物
(銅製錬所へ)
MF法フローシート

許可証・認定証
優良な産業廃棄物処理者への認定に対する表彰を受けました。今後も環境保護と循環型社会の構築に貢献してまいります。