業務知識の習得が必要

例えば「将棋」のゲームプログラムを作るとします。その時に将棋のルールを知らないでプログラムができるでしょうか。当然無理です。ただルールを知っていても「強いプログラム」を作れるわけではありません。将棋のルールを知っていることは必要条件ではあっても十分条件ではありません。次の一手をどう読むかをルール付けし、それを求める手順(ロジック、アルゴリズム)を考えることが”ミソ”です。これを三井金属ユアソフトの仕事に置き換えて考えてみます。

会社が経済活動を行う上で必ず必要な、止まってしまっては困る仕事内容を”基幹業務”と呼んでいます。例えば、

と言ったことが該当します。三井金属ユアソフトはこの基幹業務のシステム化をお手伝いしています。

簿記のことを知らずして、会計業務をシステム化することはありえません。給与計算の中で所得税の算出を知らずして給与業務をシステム化することはできません。この場合の簿記や給与計算は世の中のルール(法律等)があるので、お客様の業務内容もある程度想像できるのですが、販売・購買・生産・在庫はそれぞれの会社で全然やり方が違います。お客様に実際に話を聞いてみないと、どんな仕事内容なのか分かりません。

例えば、販売業務の流れは大雑把に言うと次のようになります。

  1. 受注---お客様から注文を受けます
  2. 出荷---注文に基き、お客様に品物を送り届けます
  3. 請求---お客様に請求書を発行します
  4. 入金---お客様から支払っていただきます

大体こんな業務の流れですが、細かく見ると会社毎に違いがあります。

受注の際、金額を決めるのは「単価×数量」が普通です。しかし、特異なケースもあります。それはスーパーやデパートでも目にします。

というような例です。単純な掛算ではありません。

企業間の取引の場合は、多量に買えば単価が安くなるのが常です。それを最初から単価を安くして数量をかける場合もあれば、一旦その単価にしておいて後からお金を戻す場合もあります。それから受注時には単価が確定していない場合だってあります。

お客様に業務内容を説明していただき、「えー、そんなことやっているのですか」「なるほど、そうやっているのですか」と思いながら理解して行きます。理解することだって簡単ではないのですが、まあここまでが「将棋のルールを知る」ことに該当します。

次にその理解したお客様の業務内容をシステム化することを考えます。「強い」将棋プログラムに当たる「強い」が、いったい何に当たるかという話に移ります。

三井金属ユアソフトはこの基幹業務のシステム化をお手伝いしていますが、その方法は「ERPパッケージの導入」に依ります。ERPとはEnterprise Resource Planningの頭文字で、直訳すれば「企業資源計画」ですが、「統合業務パッケージ」と呼ばれています。基幹業務のシステムが一つにまとまったソフトウェアパッケージのことです。三井金属ユアソフトはSAP社のERPを推しています。

ERPを企業に導入する時に「リアルモデル」という自社開発のテンプレートを使います。例えば文章作成ソフトで文章を作る時に、一から作るのではなく、テンプレート・ひな形を参照すれば楽に作れるのと同じです。リアルモデルを使うことによって「早く、安く、確実に」ERPを導入できるのです。「早く」導入できる。しかも「安く」導入できる。そして「確実に」導入できる手法なのです。夢を語っているのではなく、もちろん実績もあります。

「早く、安く、確実に」を実現できていることが、三井金属ユアソフトの強みです。

最後に、「ERPというのは所詮でき合いの物なので、三井金属ユアソフトの独自性など無いのではないか」との疑問を持たれるかもしれません。確かに一から全て開発するソフトウェアと一緒にはなりませんが、もちろん独自性はあります。実際に同じERPを導入するにも、同じ結果になるということはありません。

「早いか、遅いか」「安いか、高いか」「なかなか作業が進まないか、着々と進められるか」「パッケージにない機能をどのように開発するか」「どうやって使い方を教育するか」…といった点で、導入をお手伝いする会社が持つノウハウ、独自性、指導力が問われます。その時にベース(基礎となる力)となるのが「業務知識をどれだけ持っているかどうか」という点だと思っています。

三井金属ユアソフトは「業務知識を持った会社」を目指しています。

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