先輩後輩座談会

ブラザー・シスター制度を通して、新人の成長を的確にバックアップ

福田/私たちの会社では、新入社員教育の一環として「ブラザー・シスター制度」を導入しています。入社数年目の先輩社員が新人をマンツーマンで指導していくOJTの仕組みであり、私たちが入社する前から導入されていました。研修を経て現場に配属された新人が、少しでも早く現場になじめるように、また、仕事を通して知識を的確に吸収できるように、ブラザー・シスターがいろいろと面倒をみていくことになります。

今坂/研修を経て現場に配属されたての頃は、基礎知識を一通り学んだとはいえ、実務に関しては右も左もまったくわからない状態です。そんな時に「この人に聞けば何でも分かる」というブラザー・シスターがいることはとても心強いんですよね。杉山くんは、今、ちょうど先輩の指導を受けているよね。

杉山/はい。入社10数年の大先輩にブラザーを担当してもらっています。単に技術的な知識のみならず、話し方、文章の書き方、モノの考え方なども含め、社会人として必要なことすべてを教えていただいています。私たちの会社では、どの部署でも多くの人とかかわりながら仕事を進めていますので、人間としての総合力を磨き上げることができて、非常にためになっていると感じています。

福田/行き詰ったりしたときは、どんな感じに接してくれるのかな?

杉山/進捗が悪い時などは手伝ってくださいますし、日々の実務においてもわからないところがあると丁寧に教えてくださいます。本当にありがたいと感じる毎日です。

今坂/でも、答えをダイレクトに聞くと、怒られたりしないかな?

杉山/そうですね。調べないで聞きに行くと、怒られた経験があります。手取り足取り指導されているだけではありませんね。

福田/私のブラザーは、絶対に答えを教えてくれなかった。ヒントは与えてくれるけれども、最終的に答えにたどり着くには、自分で頑張るしかなかった。そういう厳しい指導があったからこそ、今、こうして独り立ちできるようになったのだと思っています。

今坂/私も杉山くんと同じでかなりベテランの先輩に指導を仰いだのですが、やはり自分で考えないで答えを聞きに行くと怒られたのをよく覚えています。答えを教えてもらえば簡単に問題を乗り切ることができますが、自分で道を切り拓かなければ決して成長することはありません。今考えると、私が自力で答えを出すまでの時間、先輩はずいぶんと待ってくれたんじゃないかなと思います。

福田/ブラザー・シスター制度って、明確な期間の終わりがないんですよね。同じ部署の先輩ですから、異動がない限り、ずっと一緒に仕事をしていくことになります。お客様先でデモンストレーションやプレゼンテーションの中心の役割を与えてくれたりして、ブラザーからはかなりのチャンスをもらいました。密接につながっていくからこそ、その場しのぎの指導は行わないんでしょう。

今坂/新人の成長を一番実感しているのがブラザー・シスターです。今の新人の状態をよく理解している分、次に必要な要素もわかっているので、効率よく最適な仕事を割り振ってくれるんですよね。おかげでスピーディにステップアップできるのではないでしょうか。

一人ひとりの個性や成長度によって、教育スタイルは変わる

杉山/福田さんと今坂さんはブラザー・シスターとして後輩の指導にも取り組んでいらっしゃいますが、いつもどんなことを意識しているんですか?

福田/やはり自分が先輩に教わってきたように、「簡単に答えを教えない」ということかな。でも、あまり悩んでいる状態だと、教えちゃうことの方が多いかもしれない(笑)自分がそういう教育を受けたからと言って、必ずしも他の人にそれがマッチするとは限らない。人を見て、状況を見て、教育スタイルを変えていくということは、どの社員も自然に行っているのではないでしょうか。

今坂/私は最初に新人が考えていることを言葉に出して言わせています。その上で「こういう選択肢もあるよね」という道を提示して、答えは必ずしも一つだけではないこと、枝葉がたくさんあることを実感してもらうようにしています。といっても、やっぱり人によって“合う合わない”があるので、状況を見てやり方は変えていますが。

福田/そういえば、今の新卒はどんな導入教育を受けているのかな?

杉山/内定時からプログラム開発の基礎を学んできました。入社後も3か月ほどは研修です。僕自身、学校で情報学を勉強しましたが、プロの世界に求められるクオリティの高さを実感しました。

福田/なるほど。今もしっかりと初期教育は行われているようだね。ある程度キャリアを積むと、ICTの技術よりも、業務知識の方を重点的に学ぶようになってきます。私は財務会計や連結会計、管理会計などの業務を担当しているので、会計学の勉強を続けています。

今坂/私の場合は販売系・購買系の機能を見ているので、生産管理系のSAP技術者認定資格を取得しました。「SAP ERP」と一口に言っても、企業の活動をあらゆる角度から支える機能を網羅している分、プロジェクトによって求められる知識がガラリと変わってきます。杉山くんもこれから専門性を身に付けていかなくてはならないでしょうが、頑張ってほしいですね。

杉山/おそらく生産管理の方向にキャリアを積むことになりそうですので、プログラミングのみならず、「SAP ERP」の知識をもっと身に付けなくてはならないと思っています。

今坂/コンサルタントになりたいなら、「SAP ERP」の知識は必須。難しい面はあるだろうけど、触っているうちにわかってくることもあるので、時間のある時にいろいろと機能を見ておいたほうがいいですね。

福田/ただ、逆説的ではあるけれども、プログラミングはやっておいて損はないよ。技術を熟知して「SAP ERP」のソースが読めるようになれば、お客様に提案できる幅も広がり、スピーディな対応も実現できるようになりますから。

杉山/私の目標は、一人ですべてのモジュール(業務)ができるようになること。SAPについてすべて理解できるような人間になって、誰からも頼られる人間になりたいんです。そのためにはお二人がおっしゃったことを心に秘めて頑張っていきたいです。

福田/そういう総合力をつける道もあるし、一方で一つの道を極めるスペシャリストとしての道もある。いろんな可能性を秘めている会社ですので、ぜひ多くの学生に注目してほしいですね。

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