奥飛騨だより

飛騨古川 三寺まいり

2018年2月号

飛騨古川で200年以上続く伝統行事、三寺まいりを取材してきました。
三寺まいりは、毎年、1月15日に行われ、親鸞聖人のご遺徳を偲び、円光寺、真宗寺、本光寺の三つのお寺を詣でる催しとなります。
円光寺、真宗寺、本光寺を行き来する道路には、2mの雪像ろうそくが立ち並び、道行く人の道標となります。雪像ろうそくの炎が揺れ、幻想的な雰囲気が心を和ませます。

雪像ろうそくの作成

雪像ろうそくの作成

立ち並ぶ雪像ろうそく

立ち並ぶ雪像ろうそく

飛騨古川駅と雪像ろうそく

飛騨古川駅と雪像ろうそく

取材班の90cmの娘

取材班の90cmの娘

15日の晩は、宗祖がご往生になった前夜として、各お寺で、御七昼夜の行事が行われます。
一般の方も本堂に入って参拝する事も出来ます。今年は円光寺の本堂内で飛騨古川にある岐阜県立吉城高校の生徒がクイズ形式で三寺まいりの行事説明を行っていました。知らない事が多々あり、聞き入ってしまいました。

円光寺

円光寺

円光寺の本堂内で行われたクイズ

円光寺の本堂内で行われたクイズ

三寺まいりはお寺を詣でる以外に、縁を結ぶ催しもあります。
その昔、若い娘たちが着飾って瀬戸川沿いの川べりをあるいて巡拝し、男女の出会いが生まれたことから、縁を結ぶ行事として受け入れられてきたそうです。瀬戸川沿いには、灯篭(とうろう)流しを行う為の灯篭が販売され、祈願成就を願い、灯篭流しを行う事が出来ます。

灯篭の販売所

灯篭の販売所

祈願の様子1

祈願の様子1

祈願の様子2

祈願の様子2

灯篭流し

灯篭流し

取材をして気づきましたが、着物を着ているのは女性だけではなく男性もいらっしゃいました。調べてみると、1日3000円から借りられ、男性用もある様です。女性同士はもちろん、夫婦、カップルで着物を着飾り、祈願成就の灯篭流しを行ってみてはいかがでしょうか。

飛騨市公式サイト 三寺まいり
https://www.hida-kankou.jp/santera/

2018年の一覧