奥飛騨だより

飛騨古川 安望藤園と気多若宮神社

2018年6月号

 ゴールデンウィークも終わりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。
 本6月号の奥飛騨だよりは、先月号に引き続き、弊社のお隣の町となる飛騨古川からお届けいたします。

 取材したのはゴールデンウィーク終盤の5月5日。丁度この季節にご紹介しようと思っていた場所として、飛騨古川の「安望藤園(あんぼうふじえん)」に 、足を運んでみました。

 私が安望藤園にお邪魔するのはこれで2回目、とは言えおよそ15年振りになりますので、場所の記憶すら曖昧でしたが、地図をみますと飛騨古川駅裏口からまっすぐ東側の山手に向って歩く事となり、思いのほかわかりやすい場所です。
 徒歩でも飛騨古川駅から1km程度なので、歩けない距離では無く、実際に観光客が歩いてみえる姿もありました。

駅からの目標はこの大きな鳥居

駅からの目標はこの大きな鳥居

古川駅前ロータリー

鳥居横の脇道から山を少し登ります

 山を登った所には駐車場もあり、そこから奥へと進むことで藤園に行き当たります。

石畳に案内され藤園へ

石畳に案内され藤園へ

赤く見えるのはろうそくに見立てた外灯です

赤く見えるのはろうそくに見立てた外灯です

 まるで京都のような庭園を囲むように、藤が咲き乱れています。藤が目に入るのと同時に香りも漂ってきました。晴天にも恵まれ、とても清々しく気持ち良かったです。

 見頃は5月中旬との事なので1週間程早かったのですが、十分きれいな花を咲かせており、蜜に誘われたクマバチが何匹も飛び交っていました。
 クマバチは親指サイズで大きいのですが、おとなしい性格でめったな事では刺さないため、地元の人は全く気にせずランチや酒盛り(さすが地酒の町!)をしてみえます。観光客の方には「そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ」とお伝えしたものの、キャーキャーと大変でした。(そりゃ、大丈夫って見ず知らずの者に言われても怖いですよね・・)

藤の花

藤の花

蜜を吸うクマバチ

蜜を吸うクマバチ

ランチや酒盛りをしてみえる方もいました

ランチや酒盛りをしてみえる方もいました

気多公園と言うんですね

気多公園と言うんですね

 今年は5月13日(日)に「藤まつり」として、飛騨牛串焼きや岩魚の塩焼き、とんちゃん、地酒などのバザー、地元バンドによる演奏、フォトコンテストなどが開催されたそうです。本HPを見て頂いたみなさんは来年のお楽しみとなってしまいますね。

 さて、藤園を後にし、目印となった気多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)に参拝して帰ろうと足を運ばせますが、意外にも人が多い。GWだから?・・ いやいやそれにしても多い!
 そうです、先月号の奥飛騨だよりでもアニメの「聖地巡礼」のご紹介をしましたが、この気多若宮神社もアニメ「君の名は。 」のワンシーンとして登場するのです。
 右下写真の石段がそのシーンの場所ですが、同じ場所から撮影する方が大勢いらっしゃいました。

気多若宮神社境内

気多若宮神社境内

特徴ある石段ですよね

特徴ある石段ですよね

 後になって知ったのですが、裸祭りで有名な古川祭はこの気多若宮神社の例祭で、祭り当日には起し太鼓がこの神社に奉納されるそうです。また、藤園は2014年の雪害で壊滅的な状態となったものの、関係者の努力により庭園と一緒に再整備し復活させたものだそうです。
どうりで、記憶に庭園が無かったはずです。

 地元に住んでいながらも、いろいろと知らない事があるものだなと改めて思い、こんなふうにして近くの神社仏閣や史跡を調査したのも小学生の頃でしょうか、懐かしく感じました。

 みなさんも、近所の史跡など久々に訪れるといろんな発見があるかもしれませんよ。

(参考)
飛騨市観光サイト(安望藤園)
https://www.hida-kankou.jp/event/3994/

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