奥飛騨だより

飛騨高山の初詣

2020年1月号

新年あけましておめでとうございます。令和初めてのお正月となりましたが、皆様良い年をお迎えでしょうか。
例年飛騨地方では12月中旬には雪が降り始めるのですが、今年は暖冬となり、 まだ積雪らしい積雪を経験しないまま年を越してしまいました。
私個人としては除雪作業もなく、大変ありがたいお休みとなりましたが、 スノースポーツを心待ちにしていた方やスキー場関係者はせっかくのかき入れ時であるのに、本当にお気の毒です。

本年の会社の様子(全く積雪なし)

本年の会社の様子(全く積雪なし)

昨年の会社の様子

昨年の会社の様子

さて、本年最初の奥飛騨だよりですが、私の地元である飛騨高山の初詣をレポートさせていただきます。
我が家の初詣は元旦朝起きてから最初に氏神様へお参りし、次に桜山八幡宮にお参りするのが恒例となっています。
桜山八幡宮は高山駅から歩いて20分程度、朝市を見ながら宮川を下る事で到着します。 この場所は高山祭(秋祭り)の会場となる事と、境内に「高山祭屋台会館」も併設されており、 祭り以外の日でも実際の屋台を見られる事から、通年平日でも観光客が訪れる観光スポットとなっています。
また、何を隠そう私の結婚式を行った神社でもあるため、家族にとっても縁のある場所になっています。

桜山八幡宮鳥居

桜山八幡宮鳥居

手水のために並ぶ行列

手水のために並ぶ行列

桜山八幡宮拝殿

桜山八幡宮拝殿

授与所

授与所

神社近くの駐車場に車を止め、いつもどおり境内に向かったのですが、写真のとおり何故か極端に人が少なく、 昨年と比較しても明らかに半分以下と感じるくらいの参拝者数でした。 雪が少ないために人がスムーズに流れている? 連休を利用した旅行等で外に出て行ってしまったから?  混んでいれば混んでいるで、文句が出るのでしょうが、こういったイベント事で人が少ないと、なんだか寂しい感じです。  とは言え、「人が少ない」=「願い事の数が少ない」=「願いが叶う確率増大!」・・と一瞬思ってしまった私は、 除夜の鐘(108つの煩悩を払う所)からやり直す必要がありそうです。反省。

さて、気を取り直して足をすすめますが、複数の神社とおみくじ機等が設置されています。

厄割石

<厄割石>
神社によっては陶器の皿だったりする所もあるようですが、こちらの神社では陶器の玉を購入し、 息を吹きかけてから石に投げて割る事で厄を払います。

からくりおみくじ機

<からくりおみくじ機>
時代を感じさせる自動おみくじ機。コイン投入と同時に神楽の音が鳴り、 からくりの巫女がおみくじを拝殿から運んできてくれます。 細かなギミックが少年の心を揺さぶりますが、結構な音量のため、 音が出る事を事前に知らないとかなり焦ります・・、しかしこれはオススメです。

照前神社/天満神社

照前神社/天満神社

筆塚

筆塚

境内には末社と呼ばれる小さな神社が複数存在します。天満神社横には筆塚があり、 備え付けの筆(墨はついていない)を用いて、石柱に掘られた「筆塚」の文字をなぞっていらっしゃる紳士もみえました。  こうする事で、書道が上達すると言われています。

高山祭屋台会館

高山祭屋台会館

屋台転車台

屋台転車台

屋台会館はさすがに正月という事で閉館でした、残念。  会館横には屋台が出入りする際の扉が設けられており、タワーパーキングでみられるような転車台が設けています。

今まであまり気にしていなかったのですが、桜山八幡宮の御由緒を調べたところ、 仁徳天皇の時代、飛騨の両面宿儺(りょうめんすくな)という凶賊(怪物)退治のため、 征討将軍の勅命を受けた難波根子武振熊命(なにわのねこたけふるくまのみこと)が、官軍を率いて飛騨に入り、 その際に武振熊命が、応神天皇の御尊霊を奉祀し、戦勝祈願をこの桜山の神域で行ったのが創祀との事です。 本当にこんな山奥の田舎に官軍を率いて来るような事があったのだろうか?と正直感じてしまいますが、 飛騨地方にはこういった神話や昔話が数多く残っています。
久しぶりに地元の歴史を紐解いてみようかなと思った1日でした。

(参考)
 桜山八幡宮:http://www.hidahachimangu.jp/sp/index.html

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