奥飛騨だより

飛騨松倉城跡まで散策

2020年6月号

 新緑の美しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響も少し緩和されてきましたので、人の少ない飛騨松倉城跡まで散策してきました。

飛騨地方は田植えの時期になり、車を走らせると一面綺麗な景色が広がっています。

田植え風景1

田植え風景1

田植え風景2

田植え風景2

 今回ご紹介する飛騨松倉城跡は、高山市街の西南に位置し、標高867mの松倉山、 かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つ飛騨国(現在の高山)に姉小路(あねがこうじ)頼綱が築いた山城になります。 頼綱は斎藤道三の娘を妻にもらっている人物です。(織田 信長に嫁いだ濃姫(NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の帰蝶)の妹)
現在、城はありませんが、かつての遺構が所々に残っています。

飛騨松倉城跡へは松倉山の麓(飛騨民俗村 飛騨の里)から遊歩道がありますので、そこから歩いて登る事が出来ます。
今回は山頂付近まで車で登り、そこから散策に出かけました。

松倉遊歩道 案内板

松倉遊歩道 案内板

原山・松倉遊歩道案内図

原山・松倉遊歩道案内図

車で山頂付近まで行くと、「森の遊園地 松倉シンボル広場」があります。ここに車を停車し徒歩で山頂まで向かいます。
シンボル広場では郷土の歴史を学んだり、ハイキング、森林浴、探鳥会、自然観察を行ったり気楽に楽しめる公園になっています。

シンボル広場

シンボル広場

シンボル広場内 休憩所

シンボル広場内 休憩所

早速、飛騨松倉城跡まで登ります。距離としては250mほどです。
遊歩道は整備されており、子連れでも気軽に登れるようになっています。歩いていると新緑の樹木の中に、鳥のさえずりが心地よく響いてきます。

松倉城跡 入口

松倉城跡 入口

途中の山道

途中の山道

堀切跡

堀切跡

本丸までの案内板

本丸までの案内板

10分ほど歩くと堀切(ほりきり)、角櫓(すみやぐら)、搦手門(からめてもん)等があったとされる印がされています。
すぐ上を見ると本丸(飛騨松倉城)の石垣が見えてきました。遺構は良く残っていて石垣の城郭を楽しむことが出来ます。

角櫓(すみやぐら)跡

角櫓(すみやぐら)跡

搦手門(からめてもん)跡

搦手門(からめてもん)跡

山道から見える石垣1

山道から見える石垣1

山道から見える石垣2

山道から見える石垣2

しばらく石垣沿いの歩道を歩いていくと本丸跡に登る事が出来ます。
この日は天候に恵まれており、本丸跡からは綺麗な青空と高山市内やアルプス山脈が一望できました。時間帯と条件によっては雲海も眺められるようです。

本丸からの眺め

本丸からの眺め

本丸から眺められる北アルプス展望図

本丸から眺められる北アルプス展望図

高山市内から車で30分程の場所にあり、軽装で気軽に登れる場所になりますので、
飛騨高山に来られた際は、飛騨松倉城跡に立ち寄られてはいかがでしょうか。

■飛騨民俗村 飛騨の里
 http://www.hidanosato-tpo.jp/top.html

■飛騨松倉城
 https://www.city.takayama.lg.jp/kurashi/1000021/1000119/1000847/1000954/1000964.html

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