技術・適用情報

軽量コンクリート・軽量骨材

省資源・省エネ

軽量コンクリートで省資源・省エネ
建物を“使う”間にはたくさんのエネルギーを消費します。ここでは、あるモデル建物について、その建物の使用時のエネルギー量 を以下の3ケースで比較してみました。
モデル建物として選んだのは、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造 地上14階建ての共同住宅です。
試算の条件は次世代省エネ規準に基づき計算しています。また、その他開口部などの性能はその地域における一般 的な性能のものを使用しています。
モデル建物概要
主体構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
規模 地下1階 地上14階
抗長 40m
用途 共同住宅
延床面積 4,700m²
基準階面積 437.31m²(13.56×32.25m)
軒高さ 38.65m
戸数 70戸

表が入りきらない場合は横にスライドできます

比較ケース
Case1 全量普通コンクリート
Case2 基礎~7階床普通コンクリート・7階柱以上軽量コンクリート1種
Case3 基礎~1階床普通コンクリート・1階柱以上軽量コンクリート1種

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※Case2、Case3の建設費用はCase1と同等以下です。

  • 冷暖房による年間エネルギー消費量
    冷暖房による年間エネルギー消費量
  • Case1との比較
    Case1との比較
省エネ量を電力及び灯油換算した場合(30年)
  Case2 Case3
省エネ量(千MJ) 813 1,414
電力量(万kwh) 22.6 39.3
灯油(ℓ) 9,688 16,875

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試算の結果、軽量コンクリートを使用したCaseの方が、年間エネルギー消費量は少なくなり、Case1を基準とした時の省エネルギー量は年数を経るに従い大きくなります。
経過年数30年ではCase2の場合約813千MJ、Case3の場合1,414千MJの省エネルギーとなります。この省エネルギー量を電力換算するとCase2の場合で約22.6万kWh、Case3の場合で約39.3万kWhとなり、これは灯油量でそれぞれ約9,700ℓ、約16,900ℓです。比重の軽い軽量コンクリート2種を使った場合、さらに省エネとなります。
このように、軽量コンクリートは経済的で環境に優しい建築材料といえます。

地球環境重視の時代、建物を設計される際には、ぜひ軽量コンクリートをご検討ください。

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