サステナビリティ

三池製錬はSDGsの達成に向け、事業活動を通じて
環境への負荷低減や社会への貢献を行ってまいります。

環境への取り組み

廃棄物処理・リサイクル技術の向上

永年に渡る技術・ノウハウを結集した熔錬工場における独自の半溶鉱炉であるMFプロセスと、化成品工場の独自の精留プロセスの操業技術を向上させ、限りある貴重な資源のさらなる有効利用・リサイクルを推進します。
また、低濃度PCB廃棄物など人や環境に有害なものを無害化して再資源化する技術を高めることで、地球環境の保全に貢献していきます。
環境マネジメントシステムについて「ISO14001」を取得し、環境保全・改善活動を取り組んでいます。

  • 環境に関する取得認証
    画像をクリック(タップ)すると写真が拡大表示されます。
    ISO 14001(環境)
    環境を保護し、環境パフォーマンスを向上させるためのマネジメントシステム規格

    ISO 14001は環境マネジメントシステムに関する国際規格です。 社会経済的ニーズとバランスをとりながら、環境を保護し、変化する環境状態に対応するための組織の枠組みを示しています。

環境方針

環境理念

当社の熔錬工場は、1965年に永年培った亜鉛製錬鉱滓処理技術を活かした三井金属独自の半溶鉱炉であるMFプロセスを開発し、操業を開始しました。
現在では、電炉メーカーから発生する製鋼煙灰と清掃工場から発生する溶融飛灰を主体とする重金属を含んだ廃棄物を処理し、粗酸化亜鉛とMFマット、スラグを生産することで、有価金属の回収を行い、環境保護と資源リサイクルによる循環型社会の構築に貢献しています。
また、当社の化成品工場は,三井金属の100年に及ぶ非鉄製錬技術に蓄積された技術・ノウハウを活かし、独自の技術で、再生亜鉛、亜鉛ドロスを精製し高純度の酸化亜鉛を生産しています。
両工場とも、更なるリサイクル技術の向上を目指すとともに、地域との共存を図ることにより、事業活動のあらゆる面で環境保全に貢献、配慮して以下の行動指針に基づき環境管理を行います。

行動指針

  • (1)

    MF炉プロセス、精留プロセスの操業技術を向上させ、貴重な資源のリサイクルを推進し、循環型社会の構築に貢献します。

  • (2)

    当社の活動、製品、サービスに係わる環境影響を認識し、環境目的、目標を定め、定期的な見直しを行います。

  • (3)

    環境関連の法律、規制、協定などを順守し、更に自主基準を制定して継続的環境改善に取り組み、汚染の予防に努めます。

  • (4)

    省エネルギー管理体制を強化し廃熱の有効活用と資源エネルギーの削減を図ります。

  • (5)

    全ての構成員を対象に、環境方針の達成のための環境教育訓練と啓蒙活動を推進します。

  • (6)

    環境監査を実施し環境管理の見直し及び維持向上に努めます。

労働環境の維持、向上

トップの強い意思に基づいた安全衛生の推進

労働者の安全・健康を守るという経営トップの強い意思とリーダーシップのもと、工場・事務所の全拠点が一丸となって安全で衛生的な職場づくりに努めています。
労働安全衛生マネジメントシステム「ISO45001」の認証を取得し、同規格に基づく安全衛生管理体制の継続的な向上や、設備機器の本質安全化などを推進しています。重篤災害や繰り返し災害につながるリスクの低減のため、従業員に対しても災害事例の共有による予防管理への呼びかけを徹底しています。

  • 労働安全衛生に関する取得認証
    画像をクリック(タップ)すると写真が拡大表示されます。
    ISO45001(労働安全衛生)
    労働安全衛生におけるリスクを除去または最小化するためのマネジメントシステム規格

    ISO 45001は、労働安全衛生マネジメントシステムに関する規格です。あらゆる職場において、安全な労働環境を整えるための枠組みを示しています。

安全衛生への取り組み

三井金属グループの「働くすべての人々の安全と健康の確保が、事業活動を行う上で最も重要である」とする安全衛生基本方針に基づき、当社においても労働災害防止の根幹となる安全衛生方針を定め、各職場の従業員が方針に沿った取り組みを実践しています。

労働安全衛生方針

労働安全衛生理念

働く人の安全と職場衛生の確保は、企業の使命として、すべてに優先させて取組むべき事柄であります。
「安全最優先」の理念に沿い、労働安全衛生マネジメントシステムの構築と継続的活動を通じ、各自に与えられた職務を愛し全うすることにより、三池製錬はここで働くすべての皆様と共により安全で衛生的な職場作りに邁進します。

行動指針

  • (1)

    MF炉プロセス、精留プロセスの操業に当たり、労働安全衛生に配慮し、安全を最優先とした活動を実施します。

  • (2)

    労働安全衛生方針を定め、目的、目標を設定し、それらを達成するため全社的活動を展開します。また、リスクアセスメントを実施し、労働安全衛生リスクの低減に取組みます。

  • (3)

    働く人及び働く人の代表との協議及び参加をし、労働安全衛生マネジメントシステムの確実な実施と改善に努めます。

  • (4)

    労働安全衛生に関する法律、その他三池製錬が同意した社外からの要求を順守します。

  • (5)

    働く人に対し、労働安全衛生方針及び目的、目標を周知し、また、教育、訓練を通じて労働安全衛生における配慮義務及び順守義務を自覚させます。

  • (6)

    労働安全衛生マネジメントシステムを確実に維持するため、労働安全衛生監査及びマネジメントレビューにより見直しを定期的に実施し、継続的な改善に努めます。また、必要な経営資源を投入します。

危険体感教育

現場作業に潜む危険や労働災害を疑似体験しながら危険感受性を高めるための安全教育を実施しています。敷地内にある危険体感教育施設では、過去の労働災害事例を参考にした「薬液危険体感」「回転体巻き込まれ体感」「発火・爆発体感」など様々な場面で起こり得る危険を疑似体験。全従業員(常駐協力会社含む)が自ら危険体験トレーニングを定期的に受けることで、正しい作業手順の徹底や安全意識の向上に努めています。

安全・安心な製品、
サービスの提供

品質マネジメントによる品質と安全への対応

三井金属グループとして「お客様の声を財産と考え、常に最適な品質の実現に努める」とする理念とそれに則った品質基本方針のもと、お客様に満足いただける安全で優れた品質を維持・向上するための品質管理に取り組んでいます。当社の化成品工場は、品質マネジメントシステムの国際規格である「ISO9001」の認証を取得しています。従業員一丸となって、品質マネジメントシステムの継続的な改善を実施しながら、お客様の満足度向上に努めます。

  • 品質に関する取得認証
    画像をクリック(タップ)すると写真が拡大表示されます。
    ISO9001(品質)
    一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるためのマネジメントシステム規格

    ISO 9001は品質マネジメントシステムに関する国際規格です。最も普及しているマネジメントシステム規格であり、全世界で170ヵ国以上、100万以上の組織が利用しています。

従業員の品質意識向上/改善活動

毎年、職場ごとにグループをつくり、品質管理につながる職場の困りごとを改善する活動に力を入れています。工具置場の改善や重要設備の冠水対策、ドロス炉ポンプ取替え時間の短縮など、管理者だけなく作業員も積極的に課題を発見し改善に取り組んできました。また、毎年3月に社内発表大会を開催して1年間の活動を振り返ることで、組織全体としての品質管理への意識向上を図っています。

女性活躍推進法への取組について

男女平等と多様性を尊重し
活躍しやすい環境づくり

当社は男女平等を重視し、人権尊重に加え、急速な少子高齢化や国民需要の多様化にも適応することで、より豊かで活力に満ちた社会を築くため、女性活躍を積極的に推進しています。
従業員の能力やポテンシャルを引き出す取り組みで、リーダーシップの促進や、女性が組織内で活躍しやすい環境づくりに努めます。多様性を活かし、未来に向けた持続可能な社会の構築を目指しています。

地域との関わり

地域の一員としての活動と交流

環境省が定めた6月の「環境月間」に合わせ、環境保全活動と地域貢献の一環として熔錬工場周辺の清掃活動を実施しています。
工場のゼロ・エミッション化とともに、引き続き地域の環境美化に取り組みます。
三池製錬は地域と交流を深める活動を大切にしています。毎年7月には盛大に開かれる地域を代表する夏の風物詩「おおむた大蛇山まつり」に三井金属企業集団として参加。「一万人の総踊り」では従業員たちも踊り手として列に加わり、地域の皆さまと一体となって交流を楽しんでいます。
今後も企業市民としての自覚を持ち、地域活性化の一助となれるよう地域貢献活動を大切にしてまいります。

自家発電

再生可能エネルギーの積極活用

工場設備稼働の調達エネルギーにおいて再生可能エネルギーの比率向上に努めています。熔錬工場では廃熱を有効活用し、電気を生みだしています。MFボイラーの廃熱でできた飽和蒸気を再生重油でさらに過熱・蒸発させることでタービンを回して発電。未利用だった廃熱を再利用しているため、二酸化炭素(CO2)の排出を抑制することができます。化成品工場では敷地内倉庫に太陽光パネルを設置し、工場で使用する電力の一部をまかなっています。
これらの自家発電システムは購買電力とともに三池地区の工場稼働を支え、工場全体で省エネルギー化を図っています。