社会貢献活動

社会の変化に伴い、各企業にはこれまでより多くの社会的責任が求められるようになりました。それはもちろん当社三井金属ユアソフトも例外ではありません。とはいえ、当社は数ある中小企業の一つに過ぎませんから、大きな社会貢献活動を行うことは難しいでしょう。しかし、小さな会社だからこそフットワークを生かしてできることもきっとあるはずだと当社三井金属ユアソフトは考えています。活動の成果はすぐには現れないでしょうが、先をしっかりと見据え、今後も地道に社会貢献活動に取組んで参ります。

飛騨市神岡町内保育園へのお菓子寄贈開く

飛騨市神岡町内各保育園の運動会開催に際し、当社よりお菓子の詰め合わせを贈らせていただきました。

お菓子の手配については、昨年同様(※)、森永製菓様にご協力いただきました。ありがとうございます。この様子は地元紙「神岡ニュース(2011年10月20日発行)」にも掲載されています。

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三井金属ユアソフト本社所在地である飛騨市神岡町内の神岡小学校・神岡中学校へ新聞ラックを寄贈しました。開く

(株)朝日写真ニュース社の「交通事故防止キャンペーン」に賛同し、飛騨市神岡町内の神岡小学校・神岡中学校に、交通安全標語入りの新聞ラック及び新聞一年分(朝日小学生新聞・朝日中学生ウィークリー)を寄贈いたしました。

小学校用には「星キラリ 自転車ピカリ 帰り道」、中学校用には「行けるかな 渡れそうでも 待つ勇気」の交通安全標語が印字されています。児童・生徒が交通安全意識を持ち、また「新聞を読む習慣」を身につけてもらえれば幸いです。

神岡小学校

児童ら(中央)と当社社長三井(右)

標語入り新聞ラック

神岡中学校

石田校長(左)・南図書館司書(中央)・三井(右)

標語入り新聞ラック

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十文字学園女子大学開く

十文字学園女子大学は女性の高等教育の充実を目指して1922年に開校、以来80年超の長きに渡り優秀な人材の育成に尽力しています。

中でも「ビジネス」に直結する人材育成を担っているのが、社会情報学部のビジネス情報コースです。当該コースでは、会計学・経営学・コンピュータスキルの側面からの教育を目指しており、次の3つを意識したカリキュラム策定を行っています。

  • 実践的なカリキュラム
  • 公認会計士、弁護士などの実務家の教員の講義
  • 少人数制で教員が一人ひとりに丁寧な指導

これらの方針に沿った講義として、2004年度より「企業情報システム(経営学演習)」がカリキュラムに組み込まれました。実際に多くの企業で導入され、稼動しているSAP ERPと当社リアルモデルを用いる点が本講義の特徴であり、従来の学内の講義では実現が難しかった会計・購買・販売の実務を学ぶことが可能になりました。講義に際しては講師及びアシスタントを三井金属ユアソフト社員が担当しています。

企業情報システム(経営学演習)について

現在のビジネスシーンにおいて、IT・コンピュータの活用は不可欠なものとなっています。これは誰しも異論のないところでしょう。当然各大学でもこの点を意識したカリキュラムを組むことに苦心されていることと存じます。しかしながら、従来のカリキュラムでは、実際に企業でIT・コンピュータがどのように活用されているかを知ること、もっと直接的に言えば企業のシステムに触れる機会は皆無でした。これは、企業のシステムは各社の企業秘密にあたるため、基本的に社外に対して非公開となっていることに起因する問題です。仕方のないこととはいえ、これでは学校側がどれほど熱心に教育を施しても、学生が現実に行われている企業活動のイメージを掴むことは困難です。最近では、インターンシップなどで学生のうちから職場を体験する機会も増えつつありますが、それは必ずしも企業のシステムの理解に重きをおいたものではありません。システムの全容をきちんと理解できないまま終わってしまうことも十分に考えられます。

それでは、学生が学生である間に、企業のコンピュータシステムを体系立てて勉強することはできないのでしょうか?それも可能であるならば講義用に機能を簡素化したようなシステムではなく、実際の企業で使われている、生きたシステムを用いて――。

講義にERPを用いることが一つの回答になるのでは――そう考えられたのは、十文字学園女子大学・社会情報学科の長坂 敏史教授でした。きっかけは、長坂教授が三井金属ユアソフトの「リアルモデル」による「SAP ERP」の導入の現場を目の当たりにされたことでした。「リアルモデルならばインストール期間が僅か数日しか必要とせず、その時点で完璧なビジネス・モデルとして利用できる。また、リアルモデルには様々なプロセス・ステップが実装されているため、学生が学ぶ企業情報システムの初歩から本格的実務まで幅広い用途に応えられ、大学の講義用システムとして最適である」。長坂教授はビジネス情報コースに、ERPを用いた講義を創ることを決意し、それは「企業情報システム(経営学演習)」の名称で結実しました。しかし、システムは用意できても、限られた講義時間の中で学生がそれを理解するのは簡単なことではありません。実務として毎日企業のシステムに触れている社会人と大学生とでは、理解するスピードに大きな差が生じてしまうのは必然です。

この問題を解決するために、三井金属ユアソフトはある協力をすることにしました。それは、三井金属ユアソフト社員が「企業情報システム(経営学演習)」の講師及びアシスタントとなり、講義を補助することです。それも一過性ではなく継続して。これにより限られた講義時間の中で、より実践的なシステム体験を学生に提供することが可能になりました。くしくもビジネス情報コースの教育コンセプトである「実践的なカリキュラム」「実務家の教員の講義」「少人数制で教員が一人ひとりに丁寧な指導」を満たす講義の実践に寄与することになったのです。

立ち上げ年度は20名程度だった受講学生も、年を追う毎に希望者が増え、今では50名近くの規模になりました。一人ひとりに行き届いた講義を維持するため、毎年度講義内容はブラッシュアップを続けています。一人でも多くの学生に企業システム(SAP ERP)を理解してもらうことが重要だと考えています。十文字学園女子大学での講義補助は今後も継続し、僅かでも学生達の将来の助けになれば幸いです。

【企業情報システム(経営学演習)】講義内容

  • 前期
    • ERPシステムへのログオン・ログオフ、基本操作
    • 各種伝票の照会
    • 会計仕訳の登録、債権処理、債務処理
    • 会計伝票の取り消し(反対仕訳)
    • 勘定別残高、BS、PL
    • 販売の業務(受注、出荷、請求、入金)
    • 購買の業務(発注、入庫、請求書照合、支払)
  • 後期
    • 伝票の検索
    • 情報分析(ドリルダウンレポート)
    • 原価センタ、利益センタ
    • 財務諸帳票
    • 品目の単価登録
    • 販売の業務(引合、見積、受注、・・・)
    • 購買の業務(購買依頼、見積依頼、見積回答、承認、発注、・・・)

十文字学園女子大学 長坂 敏史教授インタビュー

本校の社会情報学部 ビジネス情報コースは会計学・経営学・コンピュータスキルの3ccつ側面からビジネスを学ぶことを目的としています。しかし、実際の「仕事」がどのようなものなのかを学生に伝えるのは決して容易なことではありません。三井金属ユアソフトと協力しての「企業情報システム(経営学演習)」では、実際に企業で稼動中のSAP ERPシステムを講義に取り入れることにより、学内でありながらインターンシップにも似た経験ができるようになりました。しかも、本講義は単発ではなく、前後期の長期間にわたるものです。学生にとっては、近い将来自分が仕事に就く姿を想像できる、とても貴重な講義となっています。(十文字学園女子大学 社会情報学部 長坂 敏史教授[左写真])

2010年度新しく講師&アシスタントを担当した三井金属ユアソフト社員インタビュー

この経験を仕事にも生かしたい
正直「企業情報システム(経営学演習)」は自分自身が一番勉強になっているのでは、と感じています。私の普段の仕事はヘルプデスクといって、お客様からの問合せに電話やメールで応えることが多いため、お客様と直接顔を合わせることは少ないのですが、本講義では学生に面と向かって業務フローや操作説明を行わなければなりません。この感覚はとても新鮮でしたね。それと、大勢の前で説明する機会も普段の仕事ではなかなかありませんから、この点もとても良い経験になっていると思います。
講義の進め方では、スピード調整に苦心しています。各学生の理解力の差を考慮して、全員にきちんと最後まで理解させるにはどうしたらいいか、常に意識する必要があります。また、説明の仕方一つとってもパソコン画面上でERPと説明資料を扱ったりしなければならず、とても難しく感じました。
学生の皆さんは非常に真面目に講義に取組んでくれますから、私もやりがいをもってサポートできました。本講義の経験は普段の仕事にも活かせることも多いので、こちらが勉強させてもらっているつもりで、今後も真剣に取組んでいきたいです。(戸出 尚希:2008年度入社)
より良い講義にするため、毎週のように皆で議論を重ねた
講義開始当初は学生の皆さんがERPの操作に不慣れで講義内容に対しても困惑があるように見受けられ、何度も同じ質問を受けることが多く、教える側の大変さを痛感しました。どうやって聞き手に興味をもたせるか、こちらの話を聞いて(理解して)もらうにはどう話せばいいか、よく皆(長坂先生と三井金属ユアソフト社員間)で議論したのを思い出します。学生の皆さんは説明や演習の中で判らないところがあれば、すぐに質問してくれるので助かるのですが、どうしてそこで躓くのか、と首を傾げるようなことも多々あります。それを理解するには、やはり学生と同じ目線の高さで物事を考えることが大切で、このことは実はお客様を相手にする時にも重要な視点だと改めて気付かされました。講義は回数を重ねるごとに学生の皆さんが積極的に参加してくれるようになり、最初に比べれば講義の進め方も大分改善できつつあると思っています。(原 啓輔:2006年度入社)
学生達とのコミュニケーションで自分の成長を実感
半年前まだ学生であった私は、十文字学園女子大学へ行き、初めて講師の立場に立って学生達にSAP ERPについての説明を行いました。真面目な学生達に向かい責任感を感じ、正直に言うとすごく緊張しました。授業中質問された際、学生のことを考え自分が学生だった頃、どのような説明を求めたかを思い出しながら説明を行いました。沢山の質問がありましたが、全て無事解決できて非常に良かったと思います。その結果、学生達とコミュニケーションを取ることができ自分も成長できました。(李 直:2010年度入社)
学生から予想もしない質問、インタラクティブな講義に
自発的に勉強して下さる学生さんが多かったため、私が予想もしなかった質問も飛び出して来てインタラクティブな講義ができたと思います。講師をしていてやりがいを感じた点は、基本的な操作があまり理解できなかった学生の皆さんが日を追う毎に成長して行く姿を見られた事です。特に、最初は一人一人単独で作業していた皆さんが、R/3の作業に慣れて来た頃に友達同士でコミュニケーションを取りながらやっている姿が印象深かったです。(辻中 貫:2010年度入社)
質問への回答にはプラスαの知識を添えることを意識
RMアカデミー参加前はERPの知識に関して不安もあり、学生に正確に教えることができるかどうか不安でした。講義中のサポートに関しても学生の質問に答えることができず、むしろ学生から学ぶことが多かったと思います。
しかし、回数を重ねるごとに予想外の質問にも回答できるようになっただけでなく、自分が学んだ知識を添えて返答することができたことは大きな成果だと考えています。学生の方に感謝されることも度々あり、努力した結果が結びついたと実感できる瞬間でした。(清水 将史:2010年度入社)
楽しく講義を行うことができ、自分自身の成長に役立った
講義を通して学生の方と楽しく成長できたと実感しています。講師として参加し始めの頃は、学生達からの質問に答えることができませんでした。そこで諦めずに「答えられるように頑張ろう」という思いから自分の知識がどれだけあるのか再認識することに努めました。足りない知識を補うことで生徒の質問に答え、学生達と楽しく講義を行うことができ、結果として自分自身の成長に役立ちました。(武田 悟:2010年度入社)

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