奥飛騨だより

初冬(2008.12月号)

2008年12月号

朝晩は一段と寒さが増し、コートが手放せなくなってきました。飛騨地方では、11月19日に初雪も観測されました。みなさんは、風邪などひかれて いないでしょうか。飛騨地方に限った事ではないのですが、急に冷え込むこの季節、風邪には十分注意してくださいね。

三井金属ユアソフト本社裏の駐車場から周囲の山々を撮影してみました。すっかり色づいた部分(紅葉というより枯れているといった方が近い色あいですが)と、緑を残したままの部分があるのがわかります。こうして見ると、一つの山にも様々な種類の木があることに、今更ながら気付かされます。山頂付近は一足先に散ってしまっていて、少し寂しい感じがします。一般的に山頂から麓へと順に紅葉は降りてきますから、山全体が紅葉に包まれる、というような景色は、実はそんなに長い期間見られるものではないのかもしれませんね。そんなことを思いました。

三井金属ユアソフト本社前の様子です。何をしているところだと思いますか? 実はこれは、雪囲いという、雪国ならではの冬支度をしていることろです。一般家庭などでも、庭木に雪囲いを施される方の姿を、この時期よく見かけます。どういうものかと言いますと、板やロープで木を囲い、雪の重さを分散し木を護る、というものです。飛騨地方に限らず、豪雪地帯においては、庭木を美しく保つ為に欠かすことができない作業です。雪囲いを施した庭木は、少し合掌造りに似ていますね。なかなか手間のかかる作業ですから、三井金属ユアソフトでは業者さんにお願いしています。

冬支度に関連してもう一枚。こちらは社有車のタイヤを冬用のものに交換している様子です。神岡オフィスの皆で協力しての作業となります。これで冬支度は一先ず完了となります。しかし、一晩で腰に届こうかというくらい降雪することもある飛騨地方では、このような事前準備だけでなく、実際に雪が降った時に、道路上の除雪をどうするかも非常に重要です。なにしろ昼夜を問わず巨大な除雪車が走り回り、それでも除雪が間に合わないこともあります。そんなときは各自が除雪をしなければなりません。三井金属ユアソフトにも除雪車がスタンバイしています。

11月19 日 午前9時ごろに撮影しました、初雪の様子です。雪囲いもタイヤ交換もなんとか間に合い、ひとまずほっとしています。例年は、紅葉などと同じように、山頂付近から徐々に麓へ向かい雪が降りてくるのですが、今年は何の前触れもなく(天気予報通りですが)、全てが突然白色に染まってしまいました。近年は降雪量も減少傾向にあるようですが、果たして今年はどれぐらいでしょうか? ウインタースポーツ好きの方にとっては降雪は歓迎すべきものですが、それ以外の方にとっては戦々恐々、といったところでしょうか。

来月号には雪の積もっている飛騨地方をお伝えできると思います。 今年も残すところあと一ヶ月になりました。12月はクリスマスや大晦日の大掃除、と出費がかさむ月でもありますが、良いお年をお迎え下さい。

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