奥飛騨だより

春の訪れを探しに

2014年5月号

今年も4月になりようやく暖かくなった飛騨地方ですが、4月5日には雪が降るなど寒暖の差が激しい日が続きました。
最近連日のように市の防災無線から霜注意報発令の放送が流れ、農作物の管理に注意を促しています。
この気候にも負けず今年も神岡では桜がきれいに咲いています。(会社の桜も4月19日にようやく満開となりました。)
今回は岐阜県下呂市の桜をご紹介いたします。

満開の桜

満開の桜

下呂河川敷の桜

下呂河川敷の桜

岐阜県下呂市は三井金属ユアソフト本社のある飛騨市神岡町から国道41号線を2時間ほど南下すると到着します。
4月12日に取材しましたが、出発地点の神岡町ではどの桜もまだ固い蕾の状態でした。
下呂市に向かう道中徐々に咲きはじめ、目的地につくころには満開で見ごろを迎えていました。

満開のしだれ桜

満開のしだれ桜

ハイキング中

ハイキング中

桜と言えば同じ飛騨地方でも、臥龍桜(高山市一之宮町)や荘川桜(高山市荘川町)が特に有名ですが、下呂市にも樹齢100年以上の桜が多くあるのをご存じでしょうか。
下呂市では点在している樹齢100年以上の桜を線で結び「桜めぐりコース」としてハイキングコースが設けられています。
樹齢350年を超すしだれ桜や寺院や神社の境内に植えてある桜を見ることができるため、この日も多くの観光客がハイキングを楽しんでいました。

  • 苗代桜案内ののぼり

苗代桜案内ののぼり

苗代桜

苗代桜

写真は「苗代桜(なわしろざくら)」と名付けられた樹齢400年以上の2本の桜です。
この桜は近江源氏佐々木氏の末流である三木四朗兵衛宗次が植樹したものと伝えられ、桜が咲くのを見て稲の苗を作る田である「苗代」の準備を始めたことから苗代桜と呼ばれています。
樹齢400年以上と言われている桜の木の高さはそれぞれ30mと25mと圧巻です。太い幹から伸びる枝は普段私たちが見る桜の幹のようです。 その枝から更に枝分かれし花が咲いているのですから他の桜とは比べものにならない存在感がありました。

水面に映る苗代桜

水面に映る苗代桜

夜のライトアップ

夜のライトアップ

夜間はライトアップが行われ、水田に反射し逆さに映ることからバスツアーを利用した観光客や写真愛好者の人が多く集まっていました。 夜の闇を背景に薄桃色の桜の花が照らし出される様はとても幻想的でした。

昼間の河川敷では、家族連れや年配の老夫婦がのんびりと花見を楽しんでいました。
こちらの桜も夜間はライトアップされ多くの観光客が河川敷を散策されていました。
この日は天気も良く夜間の冷え込みが和らいだため、中には旅館の浴衣姿で散策している観光客やバーベキューを行っている地元の方がいました。花より団子という言葉が思い浮かびました。

水仙の里

水仙の里

国田家の芝桜

国田家の芝桜

今回はページの都合上詳細をお伝えする事が出来ませんでしたが、この他にも下呂の「水仙の里」や郡上の「国田家の芝桜」といった春の花を楽しめるスポットがあります。
身近な場所でも春を感じられる場所はたくさんありますので、皆様も探してみてはいかがでしょうか。

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