奥飛騨だより

飛騨の秋

2014年10月号

月日が経つのは早いもので、もう10月に入りました。
書店に行くと来年の手帳やカレンダーが並んでおりここでも季節の移り変わりを実感しました。
飛騨の秋の風景・行事をご紹介いたします。
秋と言えば、「食欲の秋・収穫の秋・読書の秋・スポーツの秋・・・」などいろいろ思いつきますが今回は、我が家で行った収穫の模様を紹介致します。

近年は、コンバインで稲刈りから脱穀、わら処理までを一気に処理します。
JAなどの出荷するお米はほとんどコンバインで作業しますが、自分で消費する分はまだ手間ひまかけて一束ずつ天日干しします。
コンバインで収穫したお米は水分が多いので、大型の乾燥機で一気に乾燥させる為、天日干しした方がおいしいと言われます。

コンバインでの作業

我が家では、家族で食べるだけですので、刈った稲を数日かけて天日干し脱穀します。
米作りで稲刈り、稲架掛け(はさかけ)作業が普段あまり体を動かさないサラリーマンには重労働です。
稲架掛け(はさかけ)とは稲などを刈り取った後に束ねて天日に干せるように木材や竹などで柱を作り稲穂が地面につかないように横木を何本か掛けて作ったものです。
稲刈り、はさがけについては以下のURLに説明がありました。
  http://www.komenet.jp/faq/sc51.pdf

今年は天候の具合もよく休日に稲刈りをすることが出来、学校も休みで息子達にも手伝わせます。
息子達は、雨が降ることを期待していたようですが、朝は晴天で子供たち「がっかり・・」
そんな子供をみて、親は「がっかり」・・・・
いざ稲刈り開始、「おおー」親より働く働くそんなわが子をみて嫁さんと「にっこり」

はさづくり

はさづくり

木材で柱を作り、横棒をつなぎ稲を掛けれるようにします。
場所によっては横棒を2段、3段にする所もあります。

稲運び

稲運び

はさかけ

はさかけ

刈り倒した稲の束を掛けやすいように集め一束一束かけて行きます。
かがんで、起きて、かけての繰り返し・・・・

あと少し

あと少し

落穂ひろい

落穂ひろい

ごくありふれた田舎の稲刈りをご紹介いたしました。
後は数日天日干しをして乾燥したら脱穀です。
この記事が掲載される頃、収穫した新米を土鍋で炊き食卓に出されているはずです。
この取れたてのご飯が最高に「うまい」おかずが無くてもご飯だけいけます。
このうまさをご紹介出来ないのが残念です。

田んぼの横にナツメ(棗)の木があり、稲刈りと同じ時期に収穫しおかずにします。
ナツメ(棗)をご存知でしょうか?
ナツメ(棗)は、クロウメモドキ科の落葉高木で、夏に入って芽が出ることから(夏芽なつめ)と呼ぶようです。  「ウィキペディア」情報より

飛騨地方では、実を砂糖と醤油で甘露煮にし、ご飯のおかずによく並びます。
飛騨地方以外では食べる文化が無いようで、サムゲタンの食材やナツメ茶や漢方として使用するようです。
飛騨地区以外では店頭に並ぶことがほとんどないようですが、今の時期、飛騨へ観光に来られる機会があれば、スーパーや無人販売所で売られています。
甘露煮にしたものを冷蔵庫で冷やして食べるのも格別です。
ナツメには「強壮作用」もありますので夏の疲れをいやす為にもおすすめします。

ナツメ

ナツメ

最後の秋の定番、栗の写真で〆させて頂きます。

<本社横の栗の木>

いまが食べごろ焼き栗・栗おこわ・・・・・・
これから飛騨は紅葉の季節に入ります是非観光にお越し下さい。

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