飛騨エアーパーク＆グリーンパークひろ野
2015年5月号
案内板
エントランスモニュメント
ここ飛騨では、雪が解け、春の香りがしはじめたこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。 今回は、岐阜県高山市丹生川町北方（旧丹生川村）にある『飛騨エアーパーク（農道空港）』の話題をひとつ紹介したいと思います。 三井金属ユアソフトからは高山方面へ南下すること、50分程度の場所に位置する町です。丹生川と言えば、「両面宿儺」「飛騨トマト」で有名な町です。
さて、飛騨エアーパークの正式名称は「飛騨農道離着陸場」といいますが、『飛騨エアーパーク』の呼び名で地域の人にはそう呼ばれております。 飛騨エアーパークは、平成3年から9年にかけて全国で8ヶ所に建設された農道空港のひとつで、平成7年に完成しました。 800mの滑走路を持ち、飛騨の農産物を首都圏に輸送することや、防災活動、救急医療活動、レジャー基地（モーターグライダー・ラジコン大会・体験フライトなど）を目的にしています。 飛騨エアーパークは飛騨農業の首都圏への販路拡大の先兵として機能してきました。 特に安房トンネル開通によって飛騨と首都圏を結ぶ交通アクセスが便利になり、関西圏が主体であった農産物の販路が首都圏にまで広がり、 この飛騨エアーパークが果たした宣伝効果は極めて大きなものがあったと聞いております。 施設の管理受託者は、岐阜県農政部飛騨農林事務所が管理しております。 私もプライベートで飛行機やヘリコプターを所持しているわけではないので、実際利用者となることはないのですが、気になる利用料金は、 航空機の着陸1機/1回2,060円、航空機の停留は1機/1日3,600円、その他の利用は日の出から日没までの間で、43,710円です（すべて税込価格）。 この金額は安いのか高いのかよくわかりませんが、いつかプライベート飛行機を買って再来する日を夢見つつ、滑走路を子供と眺めておりました。
KM-2（愛称こまどり）
機体諸元
私もこの飛騨エアーパークの存在は知ってはいたものの、近所の公園では物足りない5歳の子供を喜ばせたいと思い、 近場で行ったことのないところへと模索していたところ、このエアーパークへ行こうと思いつきました。 特に何かイベントや、おみやげを売っているショップがあるわけではありませんが、昔の自衛隊のヘリコプター1機と飛行機が1機ありました。 ゴールデンウィーク初日でも、だれひとりといない滑走路と展示機体周辺だったため、子供と二人で貸切状態の飛行場をじっくり堪能することが出来ました。
機体諸元
HSS-2B（愛称：ちどり）
コックピットには座ることはできませんでしたが、だれにも邪魔されることなく、ヘリコプターを間近でじっくり見ることができました。
滑走路
KM-2（愛称こまどり2）
見学当日は、グライダーも飛行機も何も飛んでおらず、展示機2機だけでは、子供は物足りず、結局この周辺にある『グリーンパークひろ野』へ足をのばしました。
4.83haの芝生は一面に張ってある、気持ちのよい芝生公園です。住所は岐阜県高山市丹生川町細越713番地です。 もちろん、入場料、駐車料無料の公園です。 この公園は冬期間12月1日から3月31日までの間は閉鎖しております。 広々していて、安全な公園だなぁと鼻歌まじりで公園内を散策していると、ちょうどトイレの前に差し掛かりました。 すると目に飛び込んできたのが、「ここでクマが出没しました。もし見かけたら、ここにある缶を叩いて音を出してください」と張り紙がしてありました。 すごい安全対策だなぁと驚きました。
グリーンパークひろ野案内マップ
グリーンパークひろ野の様子
ビックリしたエピソードはさて置き、公園では多くの家族連れが木陰でお弁当を広げたり、ボール遊びや自転車に乗ったりと思い思いに楽しんでおりました。 普段は子供が寝静まった頃に帰宅する私ですが、久しぶりの太陽の下でおにぎりを食べ、日が沈むまで、ゆっくりとした時間を過ごすことが出来た一日でした。 家でのんびり過ごす休日も良いですが、皆様も是非、お弁当を持ってちょっぴり早い初夏の森へ飛び込んでみたらいかがでしょうか。
■アクセス
・飛騨エアーパーク
http://www.pref.gifu.lg.jp/sangyo-koyo/norin-jimusho/hida/air-park/
・グリーンパークひろ野
http://www.city.takayama.lg.jp/shisetsu/1004141/1004280/1004296.html
