奥飛騨だより

平湯大滝

2015年11月号

 紅葉の季節となり、山間の木々が少しずつ色づき始めました。今回、奥飛騨の秋の景色として平湯大滝近辺の状況をご紹介したいと思います。

駐車場からの眺め

駐車場からの眺め

公園入口にて

公園入口にて

 岐阜県高山市上宝町にあります平湯大滝へは神岡から移動の場合、国道471号線から国道158号線に入ってすぐにある平湯温泉スキー場に向けて約40分程度車で移動した場所にあります。安房トンネルからお越しの場合は、平湯I.C口から数分で到着いたします。

ゲレンデの風景

ゲレンデの風景

羊の放牧

羊の放牧

 道中の平湯温泉スキー場ゲレンデには羊が放牧され観光客の目を引いていました。

お蕎麦屋さんの様子

お蕎麦屋さんの様子

売店建物の様子

売店建物の様子

 大滝へは「奥飛騨 平湯大滝公園」へ入園する必要があります(駐車料金は普通・軽自動車で500円)。中部山岳国立公園でもあるとのことで、駐車料金は環境整備等の協力費として徴収されているようです。園内駐車場への料金所を過ぎて敷地内へ入ると、自然豊かな景観と共にロッジ風の売店や古民家風のお蕎麦屋さんがありました。来園されるのは他県の方がほとんどで、秋の風景写真を撮られる方がちらほらと見受けられました。
 平湯大滝へは徒歩で10数分程度いった場所にあります。少し登り勾配の道で、日頃の運動不足を解消できればと最初は思っていましたが、園内を循環しているマイクロバスの運転手さんから「大滝まで乗って行かれますか?」と声をかけられ、乗車して向かうことにしました(乗車料金は片道100円)。尚、マイクロバスは1台での運行でしたが、ほぼ待ち時間なしで公園入口から大滝前までの区間を運行していました。

白猿伝説の看板

白猿伝説の看板

 バスから下車し平湯大滝の前に到着すると、平湯温泉の発祥を伝える看板がありました。「白猿伝説」と呼ばれるもので内容は次の通りでした。今から450年前の戦国時代に甲斐の国からの軍勢が飛騨に攻め入った際、疲労困憊した兵士が一匹の年老いた白猿を見ました。その猿が導いてくれた温泉が平湯温泉の始まりであるとのことでした。
 伝説の真偽はわかりませんが、自然豊かな景色を見ていると、猿や鹿などの動物がいつ出没してもおかしくない原生林のような場所だと感じました。

大滝までの山道風景1

大滝までの山道風景1

大滝までの山道風景2

大滝までの山道風景2

 滝へ向かう途中の道沿いには小さな川が流れており、奥飛騨の澄んだ谷川の清流を醸し出していました。真夏の暑い時期には、一時の清涼感を感じられそうなそんな場所でした。

平湯大滝の全景1

平湯大滝の全景1

平湯大滝の全景2

平湯大滝の全景2

 少し奥まで歩くといよいよ平湯大滝へ到着です。この日は天気も良く、10月初旬の少し色づいた木々を前掲に大滝の雄大な姿を見ることが出来ました。また、滝のマイナスイオンも浴び放題で、疲れた体を癒してくれるようでした。
 秋初旬のまだ温かい時期に訪れましたが、春夏秋冬いろいろな景色を見ることができるようですので、皆様も是非散策に訪れてみてはいかがでしょうか。

足湯上の風景

足湯上の風景

足湯場 周辺の様子

足湯場 周辺の様子

 尚、園内には足湯温泉もあり、散策での疲れを癒してくれることかと思います。

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