奥飛騨だより

さるぼぼの作成体験

2015年12月号

 日を追うごとに寒くなってきた飛騨地方ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
記事を書いている11月後半ともなると、天気予報に雨のマークの中に雪のマークが混じるようになり、着る服も秋物から冬物へと変わってきました。
今回は、「飛騨高山思い出体験館」で体験できる「さるぼぼ」作りを紹介したいと思います。

さるぼぼ完成品

さるぼぼ完成品

飛騨高山思い出体験館

飛騨高山思い出体験館

 「さるぼぼ」とは、飛騨地方の道の駅やお土産屋でよく見る、昔から作られている人形です。
「さる」は動物の「猿」で災いが去る(猿)、家内円(猿)満になるなどの意味があり、「ぼぼ」は飛騨地方の言葉「赤ちゃん」のことを「ぼぼ」と言うことから「猿の赤ん坊」という意味です。
全身が赤いのは、赤は古くから悪霊祓い、疫病除けの御利益があるといわれています。

「さるぼぼ」作成キット

「さるぼぼ」作成キット

作業開始

作業開始

 まずは体験料(1,500円)を支払い、「さるぼぼ」の作成セットをもらいます。色は赤、青、黄、緑、桃色から好きな色を選ぶことができます。作成キットの中身は「頭巾の布」、「頭」、「胴体」、「腹掛け」、「ちゃんちゃんこ」、「お守り」、「鈴」の計7点です。

講師の指導

講師の指導

うまくできるかな?

うまくできるかな?

 1テーブル6人に対して講師が1人つき作業を進めていきます。
まずは、頭巾を頭のパーツにくっつけます。顔は発泡スチロールに赤い布が貼ってあり、貼り合わせた布の継ぎ目が見えないよう黒い頭巾用の布を張り合わせていきます。完成した時にきれいな頭巾の形になるように折り目を付けボンドで貼っていくのですが、ボンドの量をうっかり間違えると、はみ出してしまい出来上がりを損ねてしまいます。
講師の人はそれぞれの進捗を管理し丁寧に作業手順を教えてくれるので、物を作るのが苦手な方でも安心です。

ボンド塗りすぎ…

ボンド塗りすぎ…

胴体との縫付作業

胴体との縫付作業

 頭のパーツができたら、胴体と合体させます。講師の方が頭と胴体に鉛筆で縫う箇所の目印をつけてくれます。焦らず教えられた通り順番に縫って行きますが、頭のパーツに針を通すのは発泡スチロールと貼ってある布の間に針を通す必要があり、中々難しそうです。

合体完了

合体完了

腹掛け作成

腹掛け作成

外れないように奥まで入れる

外れないように奥まで入れる

ちゃんちゃんこを着せて

ちゃんちゃんこを着せて

 うまく縫い合わせることが出来れば、次は「腹掛け」の作成です。
緑、黄、桃、水色の中から、好きな色を選び、黒い布の下に来るように5ミリほどずらしてボンドで貼り付けます。ボンドで貼り付けた後は、見えない部分に願い事を記入します。作成した「腹掛け」を首の下に細い棒で押し込んであげます。ここで大事なのは腹掛けの脇腹部分をボンドで固定しないと、ちゃんちゃんこの上に出てしまい見栄えが悪くなるためきちんと貼ります。

お守り装着

お守り装着

頭に鈴をつけて

頭に鈴をつけて

完成

完成

汚れないよう袋に入れてあげましょう

汚れないよう袋に入れてあげましょう

 さぁいよいよ作業も大詰めです。付属のお守りと、鈴を縫い付けて完成です。開始から完成まで30分ほどの工程で、作ることができました。
私たちが体験した時に同じテーブルでは小さいお子さんがお母さんに手伝ってもらいながら作っていましたが、1時間かからずに完成していました。

その他体験

その他体験

せんべい焼きの体験

せんべい焼きの体験

 思い出体験館では「さるぼぼ」作成体験の他にも、小糸焼絵付けやせんべい焼きの体験など全15種以上の体験ができます。
飛騨高山を訪れた際は、飛騨高山 思い出体験館で1点物の思い出を作られてみてはいかがでしょうか。

■高山思い出体験館
http://www.omoidetaiken.jp

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