「飛騨民俗村(飛騨の里)を訪ねて‥」
2016年11月号
ようやく秋の気配を感じるどころか、一気に寒くなり木々も色づいてよいのかどうか驚きを隠せない様子の「飛騨民俗村(飛騨の里)」からのレポートをお送りしたいと思います。
神岡から南方へ約1時間の場所に位置する「飛騨高山」の鉄板観光スポットです。
入場門をくぐると、昔なつかしの玩具が軒下に並んでおりました。「コマ回し」「けん玉」の看板が目に飛び込んできました。これらに興味をもった長男が飛びつきました。次男は、それよりも目の前に広がる「五阿弥池(ごあみいけ)」の鯉や白鳥のほうが興味を示したようです。50円を払い、エサを鯉にあげました。鯉とは穏やかでゆったり泳ぐイメージですが、エサを前にすると我先にとエサに突進してきました。開園1番乗りの私たちが与えたエサは、鯉たちにとっての、その日の初めての食事だったのかなと後になって思いました。
五阿弥池を右手にみながら、道なりに進むと昔のポンプ庫が登場しました。埃の乗っている感じも時代を感じさせます。そうこうしているうちにメインディッシュの茅葺(かやぶき)屋根の家が登場しました。日本昔話を彷彿させるような、穏やかな佇まいでした。その建物の中に入ることが出来るようになっております。その中では、「わらじぞうり」の実演をしておりました。寡黙な職人さんが黙々と作業をしており、声をかけるのをためらうほどの真剣なまなざしでした。
いろりのそばでの作業はサマになっていますね。
次は、車田(くるまだ)ご紹介をしたいと思います。車輪の形に稲を植えることから「車田(くるまだ)」と呼ばれています。よくテレビやのニュースで目にしたことのある方も、多くみえるのではないでしょうか。かつては、車田(くるまだ)で獲れたお米が伊勢神宮に供えられたと言われ、日本で新潟県佐渡島と高山市松之木町にのみ現存しています。写真をご覧頂けるとわかるように、稲刈りはすでに終わった後でした。車田(くるまだ)保存会の皆様によって大切に育まれたお米は絶品でしょうね。
みなさんも、幼い頃に行った場所を再来し、地元の伝統に触れ、また過去の自分の思い出に触れ『時空トラベル』を楽しんでみませんか。
(参考)
飛騨民俗村 飛騨の里公式サイト
http://www.hidanosato-tpo.jp/top.html