「富山県　環水公園」

2016年12月号

　日を追うごとに秋が深まり、冬もすぐそこまで来ていると感じるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
　今回は三井金属ユアソフトのある岐阜県のお隣り、富山県の癒しスポット「環水公園」をご紹介いたします。

　環水公園（正式名称は富山県富岩運河環水公園　※フガンウンガカンスイコウエン）は、ＪＲ富山駅の裏手に位置する、広大な泉と運河、緑地エリア、体育館等からなる複合施設で、富山県民の憩いの場として親しまれている場所です。

　三井金属ユアソフトのある神岡町からも車で１時間少々の身近な場所ではありますが、岐阜県民から見ると富山駅より先はどちらかと言うと未知の領域のようで、自分の周りでも行ったことのある人は以外と少ない印象でした。
　１１月にしては暖かい秋晴れとなったとある休日の、環水公園の様子をお伝えしたいと思います。

　正式名称の「富山県富岩運河環水公園」の富岩運河とは、富山の近代都市化への歴史の中で構築、利用されてきた運河の名称だそうで、パナマ運河の様に複数の水門を使って船をより水位の高い内陸部へ導き、川沿いには工場誘致を行う事で富山市の発展に寄与したそうです。
　この運河の名称を残しつつ、この公園が多くの人に親しまれ、水を通して人や世界とつながる事を願い環水公園と名付けられたそうです。

　その名の通り、公園の中心にはそのまま海まで続く運河が流れており、この水路を利用した水上ラインのクルーズも楽しめます。

　公園内にはいくつかの象徴的な施設がありますが、まずは公園のシンボル「天門橋」をご紹介します。
　運河を横断するように掛けられたこの橋は、両端に特徴的な塔が建っていますが、この塔は展望台となっており、内部にはエレベータも装備されています。
　その展望台にのぼると目に入るのは、向かいの塔と糸で繋がった「糸電話」です。この時も、たまたま上がってこられた名も知らない方と糸電話での会話を楽しみました。
　展望台からは空と水と緑が広がる公園を見渡す事ができ、富山市街地の先には立山連峰が見渡せる素晴らしい景色が堪能できます。

　次にご紹介するのは、この公園を日本中（もしかすると世界中）に知らしめ、一躍有名にした「世界一美しいスターバックスコーヒー店」です。世界中のスターバックス店舗の中で最も優れたお店に送られる「ストアデザイン賞」を受賞した事でＴＶ等でもよく紹介されていましたので、公園は知らなくてもこのお店の事はご存知の方も多いかもしれません。
　この日は残念ながら満席で店内へは入れませんでしたが、外観だけでなく店内からの眺めも素晴らしいお店です。
　敷地内にはこの他にも、料理の鉄人でおなじみ坂井宏行シェフが監修するフレンチレストラン「キュイジーヌ　フランセーズ　ラ・シャンス」などもあり、美味しいフレンチを味わう事も出来ます。

　運河につながる源泉側の泉では、穏やかな水面を利用したカヌーの体験教室が催されていました。
　これは地元のカヌークラブの皆さんが実施されているそうで、保険料（３００円）以外は実質無料の体験教室となっており大勢の人で賑わっていました。
　また、この公園の一部地域は野鳥の楽園として、人は立ち入り禁止となっており、様々な野鳥が翼を休めていました。

　　 今回は夜までいませんでしたが、天門橋や噴水などは夜間ライトアップされ、昼間とは違った幻想的な景色も楽しめます。
　　近辺には多数の駐車場がありますので、車でもアクセスは良好ですが、数少ない無料駐車場は、休日などはかなりの競争率となりますのでお気を付け下さい。
　　富山駅から徒歩でも１０分程でたどり着けますので、次の便まで暫く時間がある場合などは是非、少し足を延ばしてみて下さい。

（参考）
富山県富岩運河環水公園
http://www.kansui-park.jp/

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