「1日限りのイベント、おかえり おくひだ1号」
2017年05月号
各地では桜の季節も終わり頃にさしかかったかもしれませんが、皆様いかがお過ごしでしょうか。神岡ではこの記事を執筆時点の4月22日頃が満開となり、弊社神岡オフィス前の桜並木も一気に咲き誇っている様子です。
今月の記事は、4月8日に開催された「ロストラインフェスティバル in 神岡」の模様を紹介いたします。会場のひとつである「旧奥飛騨温泉口駅」は、普段「レールマウンテンバイク」を運営されており、観光客が訪れていますが、この日は一日限りのイベントということもあり、各地からより多くの方々がお越しいただいた様です。当日は生憎の雨模様でしたが、ご家族連れや鉄道好きの来場者が数多く見受けられました。
ご存じの方もおられるかと思いますが、神岡では2006年12月まで神岡鉄道が運行しておりました。神岡鉄道について簡単な歴史を紹介いたします。
・1966年 国鉄の神岡線として、猪谷~神岡間の約20kmが開業。
・1984年 国鉄 神岡線の廃止と共に、神岡鉄道株式会社が第三セクターとして引き継いだ。
・2006年に約40年間の鉄道の使命を終え廃線となった。
廃線となってから約10年を経て、1日限定ではありましたが、旧奥飛騨温泉口駅 ~ 旧神岡鉱山前駅までの区間を走行・乗車できるというイベントが開催されました。
午後に会場へ入ったのですが、丁度駅のホームにて祭り太鼓の演奏が行われていました。お目当ての列車は出発した直後で「見逃してしまったかな?」と思っていましたが、しばらく会場内を散策していると汽笛の音とともに「おくひだ1号」がホームへ入線してきました。
白地に赤(山をイメージ)と青(川をイメージ)の2色が生える車両デザインに、当時自分が乗車した際の思い出が蘇りました。後から知ったのですが、廃線当時に生まれた子供たちが乗車し、神岡鉄道の旅を楽しんだとのことでした。また、翌日4月9日には地元新聞にて号外も出ており、大盛況だった様です。またこういったイベントがまた開催されると良いですね。