第30回 庄川ゆずまつり
2017年12月号
12月になり、神岡にも雪が降り始めてきました。山が少しずつ雪化粧されていくのを見て、冬になったのだとあらためて思うこの頃です。
今回は、富山県砺波市の庄川で行われた「ゆずまつり」をお伝えいたします。
砺波市はチューリップが有名ですが、実は「柚子」も有名だったりします。柚子とは言えば、南国で栽培されているイメージがありますが、意外にも寒さに強く、この庄川地域は日本海側最北の柚子栽培に適した場所になります。またこの地域で作られている柚子は、昔の言い伝えで真言宗の空海(弘法大師)が、この柚子の原種を伝えたといわれています。
初めて「庄川ゆずまつり」に来ましたが、その日はあいにくの雨で冷え込んでおり、この天気では人が少ないかと思っていましたが、予想以上に多くの方が来ておりました。
最初に「庄川ふれあいプラザ」という建物に行きました。ここでは今年の柚子の品評会・販売会をしており、お盆に載った柚子が展示されていました。形や色、香りが審査の基準になっているかと思いますが、生産組合長賞の柚子は5個で2,000円もする高級品で驚きました。しかも、その柚子は売約済みとなっておりました。また隣のブースでは、柚子みそ作り体験コーナーがありました。
「庄川ふれあいプラザ」を後にし、メイン会場の方に移動をすると柚子に関する商品が売られていました。柚子を使ったレアチーズケーキなども限定販売しており、とても美味しそうでした。 またマスコットキャラがいる事も初めて知りました。名前は、「ユズ香ちゃん」と「ユズ太くん」です。意外にも「ユズ香ちゃん」の方が大きかったです。
色々と回っておりましたらお昼近くになり、近くにあった出店で柚子を使ったうどんを食べてみました。注文をしたのは「いなり ゆずうどん」でどこに柚子が使われているか分かりませんでしたが、食べてみてうどんの麺に柚子が練り込まれており、うどんを噛みしめる度に柚子の香りして、とても美味しかったです。
うどんも食べ終わりお土産の柚子も買い、そろそろ帰ろうとぶらぶらと歩き回っていたら、「ウッドプラザ」という建物の看板に足湯という文字が目につきました。近くにいったところ、期間限定で足湯の中に柚子が浮かんでいました。寒かったこともあり、「ウッドプラザ」の中にある売店でタオルを購入し、足湯に入りました。足元から温まり柚子の香りもし、とても気持ちが良かったです。
今回紹介したもの以外にもクイズラリーなども行われており、非常に楽しいイベントでした。「庄川ゆずまつり」は2日間のイベントのため、今年のイベントは終わっておりますが、来年も開催されます。皆様も取れたての柚子を、楽しみ来られるのは如何でしょうか。
■とやま観光ナビ(庄川ゆずまつり)
http://www.info-toyama.com/event/40037/