奥飛騨だより

神岡町の初詣スポット

2019年1月号

新年、明けましておめでとうございます。今年も奥飛騨だよりをお楽しみ下さい。
12月の飛騨地方は、年末の寒波により茶褐色メインの風景から、銀世界へと早変わりしました。
年末の大掃除と併せて駐車場と車の雪かきが追加され、筋肉痛に悩まされる健康的な?お正月を迎えることができました。

元日の会社の様子

元日の会社の様子

今年は40cm以上積もりました

今年は40cm以上積もりました

今年最初の奥飛騨だよりは、神岡町の初詣スポットを3社ご紹介させて頂きます。
まずは、神岡町の中心街の近くにある「大津神社(おおつじんじゃ)」です。
神岡町の市街地から近く、多くの参拝客で賑わいます。
神社の境内には「式内社 大津神社御祭神並御由緒」と立て看板があり祭神と御由緒が書かれています。
主祭神は大彦命(おおひこのみこと)とあり、日本書紀で登場する北陸に派遣された皇族の将軍です。
創祀年月は不詳とありますが、平安時代初期(794年以降)から祭祀されているとのことなので、約1,000年以上信仰されていることになります。

大津神社参道

大津神社参道

大津神社本殿

大津神社本殿

式内社 大津神社御祭神並御由緒

式内社 大津神社御祭神並御由緒

境内には稲荷神社もあります

境内には稲荷神社もあります

次に紹介するのは「白山神社(はくさんじんじゃ)」です。
石川県と岐阜県の県境にある白山を神体山として祀る神社です。
主祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと) 伊邪那岐命(いざなぎのみこと) 菊理姫命(くくりひめのみこと)です。「国生み」、「神生み」の神話で欠かすことのできない神様ですね。
創祀年月は不詳ですが、神社本庁(日本各地の神社を包括する民間の宗教法人)のホームページで調べたところ、応永十三年(1406年)に、金沢の白山神社より御分霊を受け、城内守護の大神として建てて祀られた。とありました。

白山神社参道

白山神社参道

白山神社本殿

白山神社本殿

次に紹介するのは「朝浦八幡宮(あそらはちまんぐう)」です。先に紹介した大津・白山「神社」とは名称が違いますね。神社本庁により祭神の尊貴さや、社格の高さによって社号(しゃごう)が決められています。
・「神社」は「地域の信仰を集めるお社」
・「宮」は「天皇や皇族をお祀りしている神社」
・「神宮」は「日本書紀に記載のある神宮(伊勢、石上、出雲)に加え、
 天皇や皇室の祖先神を祭神とする神社の一部」
ここ「朝浦八幡宮(あそらはちまんぐう)」の主祭神は15代天皇の応神天皇(おうじんてんのう)です。
文化財として神輿、湯花用釜、本殿、 雀絵襖があるようなのですが、今回本殿以外は見ることはできませんでした。

朝浦八幡宮 参道

朝浦八幡宮 参道

登山道のような参道

登山道のような参道

朝浦八幡宮 本殿 鳥居から

朝浦八幡宮 本殿 鳥居から

朝浦八幡宮 本殿

朝浦八幡宮 本殿

以上、神岡町の初詣スポットとして紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか。
今回の取材で私自身も、普段何気なくお参りしている神社をより深く知ることができました。
毎年4月に「飛騨神岡祭」を行う神社でもあるため、各社のお神輿が通る際は、どの神様が乗っているのか?といった視点でお祭りを見ることができそうです。
神岡に来られた際は、参拝されてはいかがでしょうか。

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