三井金属

~色再現性に優れたディスプレイの製品化に寄与~
三井金属の蛍光体

独自開発!当社の蛍光体はLEDの青色光を緑や赤に
色変換する機能性材料です。

三井金属の蛍光体 製品説明

概要

当社の蛍光体は、LEDの青色光を緑や赤に色変換する機能性材料です。
マイクロLEDディスプレイやミニLEDディスプレイ向けに開発しました。

特徴

新たに開発した当社独自のプロセスで、微粒でも発光強度が高く、耐久性が高い蛍光体を実現しました。
以下は他社蛍光体との発光強度、色域を比較したグラフですが、弊社の蛍光体は色再現性に優れており、ディスプレイの製品化に寄与する材料となっております。

発光スペクトル
色域

蛍光体とは

蛍光体とは、紫外線や可視光など外部から受け取った光エネルギーを内部で一度吸収し、異なる波長の光として再放出する特性を持つ材料です。
照明やディスプレイ等の表示装置で多彩な色を得るには色の変換を行う蛍光体の助けが必要です。
例えば、テレビやコンピューターのブラウン管では赤色・緑色・青色の蛍光体を利用することでフルカラー映像を生成しています。
このように、蛍光体は光源の色変換・混色を司り、現代の映像・照明技術を支えるキーマテリアルなのです。

アプリケーション

マイクロLEDディスプレイ用
色変換材料

マイクロLEDについて

次世代のディスプレイとしてマイクロLEDを各画素毎に並べて作製するマイクロLEDディスプレイが着目されています。
マイクロLEDディスプレイとは、LED(発光ダイオード)を数十μm(マイクロメートル)に微細化したものを平面に敷き詰め、パネル化する技術です。
従来の白色のバックライトの光を各色毎のカラーフィルターでカットする液晶ディスプレイに比べて光利用効率の高く高輝度を出しやすい点や、自発光であるためにコントラストが高い、視野角が広い等の特徴があります。

マイクロLEDディスプレイを普及させていくには、LEDチップコスト低減のために1枚のLEDウエハーから取り出すLEDチップ数を多くする必要があり、そのためには一つ一つのチップサイズを小型化する必要があります。
LEDチップを小型すると緑色や赤色のLEDチップの効率が大幅に低下するといった問題があり、小型でも高効率な青色LEDの光を色変換材を用いて色変換することでフルカラー化を実現するといった手法が考案されております。

小粒子、高輝度の特徴を持つ弊社硫化物蛍光体は上記色変換型のマイクロLEDディスプレイにおける色変換材として最適な選択肢の一つです。

マイクロLEDディスプレイの構造

三井金属はマイクロLEDディスプレイ普及加速のため、業界団体Micro-LED
Associationのメンバーとして活動しております。

液晶バックライト用色変換フィルム

蛍光体フィルムについて

色再現性の高いディスプレイ作製のために、液晶ディスプレイのバックライトにQDを用いた色変換フィルムが採用されております。
QDは発光半値幅が狭くて色純度の高い発光を示しますが、大気中の水分と反応しやすいなどの信頼性に難があることから高価なバリアフィルムとの組み合わせで使用されております。
弊社硫化物蛍光体には弊社独自のコーティング技術が施されており、高価なバリアフィルムは必要ありません。
また、一部QDにはRoHS規制対象のCd等の有害物質が含まれているのですが、弊社蛍光体にはそのような有害物質は一切含まれておりません。

蛍光体フィルムの使用イメージ
実際の蛍光体フィルム(写真)
蛍光体フィルムの構造

白色LED用色変換材料

LED PKG(phosphor on chip)について

従来のLED PKGにはリフレクターやリードフレームの材料として銀が使用されておりました。銀は硫化物蛍光体と反応しやすく、硫化銀となってしまいパッケージ内の反射率を低下させてしまうことでLEDの効率低下を招いてしまっていました。

近年、LED packageの進化に伴い、PKG内に銀を含まないpackageが現れてきています。こういった構造のpackageの場合、銀の腐食による反射率の低下の心配がありません。半値幅の狭い弊社硫化物と組み合わせることで、高輝度、広色域の白色LED PKGの実現が期待されます。

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