責任ある鉱物調達方針・タンタル調達方針

責任ある鉱物調達方針・タンタル調達方針


「責任ある鉱物調達方針」


三井金属グループは、鉱物調達において、適用される法規制を遵守し、RMI*1、LBMA*2、LME*3といった国際的イニシアティブの基準やガイダンスに沿って、鉱物サプライチェーンに係る企業の社会的責任を果たしていきます。三井金属グループでは、紛争地域および高リスク地域(CAHRAs*4)が原産地である場合、CAHRAsを経由して輸送される場合、CAHRAsにおいて取引されている場合のいずれかに該当する対象鉱物について、OECD(経済協力開発機構)の「紛争地域及び高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス」附属書II第1項から第14項に記載されている不正に関わる鉱物を原材料として使用しない方針です。

当社グループの責任ある鉱物調達マネジメントシステムに「OECD 紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス」 附属書Iにある鉱物サプライチェーンのための5 段階の枠組みや、「錫、タンタル、およびタングステンに関する補足書」、「金に関する補足書」に記載されたデュー・ディリジェンスのための5ステップを組み込み、リスク評価と管理、リスク緩和に向けた取組みを実施し、状況によっては取引関係の再考も含めた対応を行います。あわせて人権・労働、環境、倫理に関する取組みを推進し、鉱物サプライチェーンのサステナビリティに取り組んでいきます。

なお、当社グループは以下のカテゴリを基本としてCAHRAsを特定します。
1. 欧州委員会が公開している、REGULATION(EU)2017/821に基づくCAHRAsリストに記載された国・地域
2. 米国ドット・フランク法1502条で定められた、コンゴ民主共和国(DRC)および隣接9か国
3. 当社グループが国際的なイニシアティブ等を参照して特定する、上記以外の国・地域
また、対象となる鉱物として、錫、タンタル、タングステン、コバルト、金、銀、亜鉛、鉛、銅を特定しています。これらは、国際的なイニシアティブの要請に沿って適宜見直しを図っていきます。

当社グループは、国際的なイニシアティブの基準やガイダンスに沿って、サプライチェーンに対し適切にデュー・ディリジェンスを実施し、お客様をはじめとするステークホルダーの要請に応じ、情報を開示していきます。

2024年12月


「タンタル調達方針」


弊事業部は顧客企業や国際社会をはじめとしたステークホルダーからの要請に応えるべく、
次の通りタンタル原料調達に関する方針を定め、当該業務に従事する役員、従業員に周知徹底致します。

-弊事業部は、OECD(経済協力開発機構)の「紛争地域及び高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデューディリジェンス・ガイダンス」付録II第1項から第14項までに記載されているような、紛争地域及び高リスク地域(CAHRAs)での直接的または間接的な紛争への加担や、原産国の虚偽表示、贈収賄や税金の未払い、マネーロンダリングといった法規制違反を含むあらゆる不正に関わるタンタル原料を調達および使用致しません。
-弊事業部は、タンタル原料の調達において、OECD(経済協力開発機構)の「紛争地域及び高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデューディリジェンス・ガイダンス」に基づき、サプライチェーン・デューディリジェンスを実施致します。

2020年12月